ちくまプリマー新書の『勉強する気はなぜ起こらないのか』を読みました。 ちなみに、ITエンジニアとして頑張っていこうというモチベーションが、以前より低下している自分に危機感を感じていることが理由です。
具体例をいくつか挙げるますと、たとえば次の悩みを現在進行形で抱えています。
- 情報処理技術者試験の申し込みは済ませたが、その後の勉強をする気が起きず、サボり続けている状態
- 以前は毎日技術書を読んだり、テック系ポッドキャストを聴いていたが、この習慣がある日を境に途絶えてしまった
内からのやる気と外からのやる気
まず『やる気はどのようにして生まれるのか?』という点ですが、大きく分けて2種類あります。
- 内からのやる気: 誰に言われるまでもなく、心からやりたいと感じている状態
- 例:おもしろいからゲームをプレイする
- 外からのやる気: 何らかの外的要因の影響を受けることにより、刺激されるやる気
- 例1:勉強しないと親に叱られるから、勉強する
- 例2:良い成績をとって、先生に褒められたいから、勉強する
- 例3:●●大学に入りたいから、勉強する
わかりやすい見分け方としては、内からのやる気では勉強自体が目的となり、外からのやる気では勉強が手段になります。 より自らがやりたいと感じている状態のやる気ほど、良いやる気です。
誘惑に負けない方法
勉強を継続するためには、誘惑を断ち切ったり飽きないようにするなど、細かな工夫が必要です。
- ゲームやマンガを、机から見えないようにする(机を整理して、余計なモノを視界に入れない)
- 勉強が終わった後の、ご褒美を用意する
- 音楽をかけたり勉強する場所を変えるなどし、環境を変えて飽きを防ぐ
- 定期的に休憩し、決して無理はしないようにする
- 一人だけで頑張らずに、誰かと一緒に二人で頑張る
頑張れば達成可能なレベルの目標
漠然とした目標に対するやる気は、いつまで経っても達成感を感じることがないため、長続きしません。 千里の道も一歩からスタイルで、細かな達成目標を設定し、達成感を味わうことが重要です。
- 最上位目標:医者になりたい
- 中目標:●●大学の医学部に合格する
- 小目標:毎日2時間勉強する
漠然とした目標を一日レベルまで落とし込み、日々達成感を得られることが、勉強の継続とやる気の維持には重要となります。
まとめ
本書は他にも、『周囲の存在がやる気に与える影響』『ネガティブ思考とポジティブ思考』といった内容があります。 学生向けに書かれているため、読みやすく全体を通して良い本でした。
本書を読んだ感想としては、自分のやる気が起きない根本原因は、目標設定にあるように感じています。
「そもそも私はなぜ、情報処理技術者試験に合格したいのか?」この部分が曖昧なことで引き起こされているのは明白なので、根源的なモチベーションを深堀りしていき、まずは目標整理からやっていこうと思います。