このすみノート

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雑誌の総集編を活用した、エンジニアの技術力向上や成長を目指す勉強法 WEB+DB PRESS & Software Design

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技術書典5向けに「PHP中級者を目指す」本を書いたのですが、その本の参考文献(情報源)は、主に公式サイトの「php.net」と「WEB+DB PRESSの総集編」です。

特に参考になったのは、WEB+DB PRESSの Vol98「良いPHPコードを保つ技術 規約と指針を整備し,静的解析ツールを活かす(Cygames)」と、連載記事の「PHP大規模開発入門(Pixiv)」です。

WEB+DB PRESS Vol.98 にて「良いPHPコードを保つ技術」という記事を寄稿しました | Cygames Engineers' Blog

WEB+DB PRESS連載『PHP大規模開発入門』を振り返る - pixiv inside

過去の連載記事をひたすら読んでいて思ったのですが、総集編を活用した勉強は、かなり有効かもしれません。少し考察していきたいと思います。

目次

まずは総集編を買う

必要な本は二冊です。「WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~102] 」と「Software Design総集編【2013~2017】」を買います。

もちろん、どちらか片方でも構いません。

WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~102] (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~102] (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

  • 作者: 川合史朗,秋葉拓哉,中嶋謙互,木村廉,酒井政裕,ninjinkun,渡辺訓章,WEB+DB PRESS編集部
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2018/04/26
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (1件) を見る

Software Design総集編【2013~2017】

Software Design総集編【2013~2017】

WEB+DB PRESSとSoftware Designの総集編を使った学習がオススメな理由

1. ノウハウが凝縮されている

雑誌は紙面に制約があるため、長すぎる記事がありません。そのため、一つ一つの記事・特集・連載は、内容が凝縮されています。

本を買った時に起こりがちな、長すぎて挫折してしまうを、予防することができるのです!

何も、雑誌の0から1まで全てを読む必要はありません。気になった特集、読みたい連載だけを、つまみ食いに楽しんでいきましょう。

2. 実践的な内容が書いてある

「WEB+DB PRESS」「Software Design」は、どちらも一線級の著者陣が執筆しています。Pixivは大規模にPHPを採用していることで有名だし、WEB+DB PRESSの仮想DOM特集は、フロントエンドエンジニアとして最も有名な@mizchiさんでした。

実際にプロダクトで使っている方々が執筆しているからこそ、覚えただけで終わる技術ではなく、実践で使える技術がそこにあります。

(↓仮想DOM特集の感想です。注釈:Vol 106は総集編にはありません)

www.konosumi.net

3. 総集編はお買い得である

私は、Pixivの「PHP大規模開発入門」を全て読めただけでも、本書を買った価値があったと思ってます。

AWSのようなインフラから、フロンエンドJS、Swift/Kotlin/React Nativeなモバイルアプリから、サーバーサイドまで。WEB・モバイル系エンジニアに必要な技術が全て詰まった本が、総集編であれば「2000〜3000」円で入手できるのです。

正直なところ、安すぎるとさえ思ってます。

4. 技術の流れを追うことができる

私達が必要としている情報は、何も最新であるとは限りません。今からPHP5 => PHP7に移行しようとしている現場もあるでしょうし、常に最新の技術を使えている現場は、そう多くはありません。

PHP5からPHP7系への移行の注意点といった記事は、過去の「WE + DB PRESS」に載っています。今から移行しようとする現場であれば、当時の記事を読むと役に立ちます。

先人たちが残した知恵を後から追体験するアプローチですが、最新の技術の流れに現場が付いていけなくても、後から追いかけるための情報がそこにあるのです。

5. 技術のレベルが高い

雑誌なので、もちろん入門者や初心者向けの記事も多いのですが、執筆している著者陣が実践的な人ばかりですので、ただの入門では終わりません。実践投入を目指した内容が多いので、単純に記事のレベルが高いのです。

「WEB + DB PRESS」「Software Design」に載っていような技術が扱いこなせるようなエンジニアだったら、間違いなく多くの現場で活躍できることでしょう。

6. 技術の幅が広がる

雑誌なので、様々な特集や連載記事があります。普通に本を買ってしまうと、特定の言語や環境にフォーカスしてしまうのですが、雑誌だと雑音が多いです。

ただ、その雑音こそが重要で、エンジニアとしての技術の幅を広げる役割があります。フロントエンドエンジニアだけど、サーバーサイドの入門記事も読んでみようといった広がりを、気軽にできるのは雑誌ならではです。

さいごに

元々は「PHP中級者を目指す」本の情報収集のために買った総集編なのですが、それ以外にも凄い価値がある本であることに気づきました。

総集編を使った勉強は、エンジニアとしての「実践力」と「技術の幅」を鍛えるには、かなりオススメの勉強法だと思ってます。雑誌の0から1まで、全てを読む必要はありません。

まずは、一つの記事・特集・連載から、気軽にチャレンジしてみませんか?

WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~102] (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~102] (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

  • 作者: 川合史朗,秋葉拓哉,中嶋謙互,木村廉,酒井政裕,ninjinkun,渡辺訓章,WEB+DB PRESS編集部
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2018/04/26
  • メディア: 単行本
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Software Design総集編【2013~2017】

Software Design総集編【2013~2017】