ねこのしっぽさんにお邪魔して、技術書典5向けの同人誌の出稿を済ませてきました。
色々と時間のかかるやり取りになってしまいましたが、ねこのしっぽのスタッフさんには丁寧にご対応いただいて、とても感謝しています。
実は「出稿を終えるまでの過程で、幾つか失敗をしてます」ので、知見の共有も兼ねて書いていきたいと思います。
目次
- 目次
- 失敗1 見積もりで本文フルカラーを選択してしまい、今からだと印刷が間に合いませんと言われてしまう
- 失敗2 100ページを超えると、割引パックの「ねこスパーク」が使えない
- 失敗3 背幅の再計算をし忘れたせいで、持ち込んだ表紙テンプレートが使えない
- 失敗4 ノンブルの位置が悪く、印刷後の本に写ってしまう
- 総括 スケジュールに余裕がなさすぎた
- 宣伝:技術書典5の本
失敗1 見積もりで本文フルカラーを選択してしまい、今からだと印刷が間に合いませんと言われてしまう
id:mtb_beta さんから、100ページ以上は事前に見積もりを依頼して欲しいという情報を得ていたので、WEBから見積もりを依頼することにしました。
そこで、情報を知った翌日の朝、少し早起きして見積もりを投げてから会社に出社したのですが、お昼過ぎの電話に衝撃を受けることになります。
- 100ページを超えると、納期が一週間早まります。
- 10月前半はイベントが立て込んでいるため、お受けできるかどうか定かではありません。
・・・・!!!
とりあえず、目の前の仕事が全く手につかなくなりました(苦笑い)。
本文がフルカラーじゃなければ、印刷はまだ間に合う
本文フルカラーを見積もりで選択してしまった事実は、見積もり金額が「30万円」と言われた瞬間に気づきました。あまりに高額だったので色々と聞いてみたのですが、結果的に誤りに気づいて、本文は黒一色に訂正しました。
どうやら、印刷が間に合うか怪しかった理由は、本文フルカラーにあったみたいです。フルカラー印刷は、やはり印刷所への負担が大きいみたいです。
今回は白黒の技術同人誌でしたので、無事にイベントで頒布できる運びとなりました。
失敗2 100ページを超えると、割引パックの「ねこスパーク」が使えない
「9月23日〜10月22日の間に開催される、直接搬入優遇イベント専用の期間限定ぱっく」であるねこスパーク!
技術書典5も入っていたので、これでお願いするつもりでした。
しかし、これには一つ例外がありまして、本文は100ページまでなのです。マンガ原稿が主流の同人誌業界において、100ページを超える薄くない技術系同人誌は異例の存在であるわけです。
通常パックなら申し込める
スタッフの人と会話をしていたのですが「技術書典向けに入稿される方は、100ページを超える本も多く、通常パックで申し込む方が多い」との事です。私もこれに該当したので、通常のプランで申し込みました。
ただ、通常プランですとねこスパークではなくなり、納期が一週間早まります。特急料金は「印刷料金+10%」でしたが、これは特急の度合いによって変わるみたいです。
ちなみに、割引パックが適用できない理由は、100ページを超えた辺りから、本の制作において手作業が必要になる工程が追加で増えてしまうからだそうです。
失敗3 背幅の再計算をし忘れたせいで、持ち込んだ表紙テンプレートが使えない
同人誌の本には、背幅という数値があります。背表紙の太さのことです。この背幅ですが、表紙や裏表紙ファイルのテンプレートに影響します。
イラストレーターの方には、当初計算した背幅で発注をしていたのですが。その後に本文を書き足してページ数が増えた際に、背幅の再計算を忘れていました。
そのため、持っていった表紙用テンプレートが役に立ちませんでした。
元の画像ファイルから表紙を印刷する
表紙用のファイルは使えなかったため、結果的にはイラストレーター様から貰っていた、元の画像ファイルで表紙を印刷することで落ち着きました。
教訓として言えることは、持っていけるデータは全部持っていった方が良いです。表紙用に加工したテンプレートが駄目だったとしても、元の画像ファイルがあれば、ねこのしっぽのスタッフ様が丁寧に対応してくれます。
失敗4 ノンブルの位置が悪く、印刷後の本に写ってしまう
「技術同人誌を書こう! アウトプットのススメ 」を読んでいたので、本文にノンブルが必要であることは知っていました。

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そこで、本でも紹介されていた「I LOVE PDF」でノンブルを付けてから本文を持っていくことにしたのですが、ノンブルの位置が駄目でした。
何も設定を変えないと、右下辺りにノンブルが付くのですが、それでは駄目だったのです。
ノンブルなしの原稿を使うことで落ち着く
ノンブルの位置が悪かったため、結果的にノンブルなしの原稿で印刷をすることになりました。「印刷スタッフの方が、作業の工程でノンブルを付けて作業します」とのことです。
ノンブルなしの元原稿も、持っていって良かったです。
総括 スケジュールに余裕がなさすぎた
印刷所に出稿するぎりぎりまで本文を書いていたため、事前準備が足りなさすぎでした。
もう少し早く出稿していれば、100ページを超える同人誌でも特急料金は不要でしたし、「技術同人誌を書こう! アウトプットのススメ 」をしっかり読み直していれば、ノンブルの位置を間違えることもなかったと思います。
・・・でも、同人誌は得てして〆切りに追われるのです(苦笑)。紆余曲折はあったにせよ、無事に印刷所に出稿できてよかったです。
ねこのしっぽは凄い
「ねこのしっぽ」のスタッフさんには、とても感激しました。あまりに応対が優しすぎてびっくりします。
「ねこのしっぽ」が人気である理由が、よく分かりました。
宣伝:技術書典5の本
「ねこのしっぽ」で印刷される技術書典5の「このすみ堂(う74)」では、二冊の本を頒布します。
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