「ぼくたちに、もうモノは必要ない。増補版」という本を読んだ。 ちくま文庫30%OFFというクーポンがhontoであったので購入したのですが、いくつか参考になる考え方がありました。
本の感想とメモ書き、そもそも何故読もうと思ったのか、動機を記します。
なぜ読もうと思ったのか
私自身は元々、あまり多くのモノは持たない派です。 なので定期的に不要なモノを整理したりしているのですが、なぜ自分がモノを買う時より、手放す瞬間の方がしっくり来るのか気になってました。
また、ローランドさんのようなモノを厳選した上で大切にしながら生きるスタイルに、共感を受けているという点もあります。
ミニマリストは、目的ではなく手段である
- モノが多い部屋は注意力が散漫になりがちでなり、大事なことに集中しづらくなってしまう。
- 必要なモノかどうか厳選していく過程で、自分にとって本当に大切なモノに気づくことができる。
- モノを減らすことは、あくまで手段であり、決して目的ではない。
- 現代はデジタルやサブスク、シェアリングサービスが充実しており、モノを所有しなくても暮らせる時代になりつつある。
モノより経験にお金を使う
- モノを手に入れたことによる所有欲や優越感は、長続きしないことが知られている。
- 「買う」=> 「慣れる」 => 「飽きる」の繰り返し。この輪廻によって、モノがどんどん増えていく。
- 旅行や体験などの経験による幸福は、心の中に長く残る。
- 今までモノに使っていたお金を、別のことに使うというだけのことである。
人間というハードウェアの限界
- 人間の脳も身体も、5万年前から進化していない。
- 人間というハードウェアが進化していないにも関わらず、モノや情報は増え続けている。
- モノや情報を詰め込みすぎると、ハードウェアは処理しきれず性能が下がってしまう。
- モノに限らず、情報もアンテナを広げるよりアンテナをたたもう。
あとがき
自分なりに要約すると、「身の回りを自分にとって大切だと思えるモノに厳選しよう。大切なモノに囲まれている生活は幸せである」という感想です。
あと、「モノよりサブスクやシェアリングサービス、旅行やアトラクションなどの体験にお金を使う」という考え方なので、単にお金の使いどころが変化するだけとも受け取れます。
自分としては、家の掃除が楽になったり引っ越しが身軽な部分にもメリット感じていますが、そういった表面的な部分ではなく根本の思想を知れる良い本だと思いました。