技術書典4に「このすみ堂」と言うサークルで参加してきました。頒布した本は「Firebase + React.js リアルタイムアプリケーション入門」です。
サークル参加は想像以上に慌ただしく、他のサークル様の本を見て回る余裕はほとんどなかったのですが、それでも最高のイベントでした。
振り返りも含めて、ブログに感想を書いていきます。
完売御礼、皆様ありがとうございます
まず初めに、本書を手に取っていただいた皆様に感謝を申し上げたいです。
コピー誌として80部を印刷したのですが、まさか完売するとは思いませんでした。完売後は、対面電書によるダウンロード販売のみに切り替えたのですが、それも10部近く売れまして、合計で約90部を頒布しました。
また、今回はお釣りをしっかり用意してイベントに臨んだのですが、杞憂に終わりました。300円という価格にも関わらず、お釣りを手渡した回数は、数える程しかありません。オペレーションが楽になりますので、大変助かりました。
・・・というわけでして、私の手元には、現在200枚以上の大量の100円玉が転がっております(笑)。
あと一点を付け加えておきますと、本を手渡した後に「ありがとう」と言っていただけたのは、大きな励みになりました。自分の本が受け入れられるのか、正直なところ不安だったのですが、その不安も吹き飛びました。
最後に本書を受け取った方に向けてのお知らせですが、「Firebase + React.js リアルタイムアプリケーション入門」の購入者の方は、以下のページよりシリアル番号を入力し、フルカラーの電子版(PDF)をダウンロードいただけます。
さて、ここからは、執筆を決意し、書き始めてからイベント終了までの流れを振り返っていきます。
きっかけは1月の岡ブロだった
技術同人誌を書こうと最終的に決意したのは、1月の岡ブロがきっかけでした。
もともと、書こうか書くまいか悩んでいたのですが、ぞえさんの「ブログで変わる!普通の会社員の生き方改革」で、電子書籍を執筆するまでの話を聞いて、よし自分も書いてみようと、決意を固めたのが始まりです。
技術書典4に当選し、執筆を開始する
技術書典4のサークル申し込みを済ませ、当落が発表されたのは2/4の事でした。この日は休日でして、20時頃に冬物語(ビール)を飲みながら、当選の文字を見て驚いた事を覚えています。
そこから id:at_grandpa さんを誘い、合同サークルとなり本を書き始めたのが2/5の事です。さて、その時の私は、本のネタとして以下の3つを候補として考えていました。
- テック系ポッドキャストのガイドブック
- えれくと本(Electronの本)
- Firebase本
当初の私は「テック系ポッドキャストガイド」を書くつもりだったので、技術書典4もその他のジャンルで申し込んでいます。しかしながら、当選後に書き始めはしたものの、ポッドキャストのガイド本を書くには、かなりの時間と労力がかかりそうという事実が分かったので、早々に諦めました。
ちなみに、ポッドキャストのガイド本で書こうと思っていた内容は、形を変えてブログでリリースしています。はてブ数は300を超え、当ブログナンバーワンの記事になりました。ありがたいです。
さて、上記の経緯でポッドキャストのガイド本は諦めたので、Firebaseの本を出すことにしました。そこにReact.jsを組み合わせて出来上がったのが、本書になります。
内容は初心者向けをターゲットにしたので、最も時間をかけたのは、サンプルコードの分かりやすさの追求と、コード内のコメントの執筆です。特に、私自身も本職のフロントエンドエンジニアであるわけではないので、復習の意味も込めて、頑張って書いたつもりです。
執筆環境と印刷所について
執筆環境ですが「Googleドキュメント」で執筆しました。GitBookやRe:VIEWも試してはみたのですが、一人での執筆ということもあり、最もお手軽な選択肢を選んだという次第です。
最終的には、GoogleドキュメントからWordファイルをエクスポートして、Microsoft Wordで微調整をしてから印刷所に提出しました。
印刷所は、たまたま通勤中にチラシ配りで貰った、ACCEA(アクセア)さんを利用しました。今回はコピー誌で頒布したのですが、柔軟に対応していただけまして感謝しております。
ただ、次回はオンデマンドないしオフセット誌でやりたいと考えているので、違う印刷所さんも利用してみたいと考えています。
設営の準備からイベント当日へ
サークル内の備品は、ホームセンターで購入したテーブルクロスを除き、全て100円ショップで用意しました。
- ブックスタンド x 2
- ハードクリアケース x 2
- 見本誌立て
- 値札
- 硬貨ケース(100円,500円)
- プラスチックの収納ケース
- その他(輪ゴム、文房具(マジックペンなど))
備品は「【改訂版】はじめてのサークル参加に必要なもの【hondel】」を参考に準備しました。後はどのようなポップで本をPRしたいのかによって、少しアレンジを加えるだけで十分だと思います。
サークルの設営に関しては、思ったほど大変ではなかったです。前日の時点で、しっかりと自分のサークルのブースレイアウトがイメージ出来ていれば、後は設置するだけでした。
さて、ここからは開場後の話ですが、技術書典4は大盛況でして、たくさんの方がご来場されました。大混雑というよりは、終始それなりに混んでいるという状況です。そのような状況でしたので、お昼を食べる時間もなく、ほとんどサークル内で接客をしていました。
本が完売したのは、確か14時か15時頃だっと思います。そこからは、電子版のみに切り替えて細々と販売を続けておりました。
猫が可愛いと技術書が売れる
今回、表紙には id:mottii0609 さんのゆるいらを採用したのですが、表紙の猫が可愛いという理由で、数名の女性の方に手にとっていただきました。
猫が可愛いという理由で技術書が売れるとは思ってもなかったので、これにはとても驚いています。もっちぃ様、同人誌での利用を快諾していただきまして、ありがとうございます。
技術同人イベント打ち上げも楽しく過ごす
無事に同人誌が完売御礼となったので、意気揚々と「技術同人イベント打ち上げ」に参加しました。
打ち上げでは、特にObjective-C時代のiOSからお世話になっているEZ-NETの熊谷さんや、わかばちゃんでおなじみの id:llminatoll さんと飲み交わしたことを覚えています。
熊谷さんの商業誌のXcode本の執筆の話や、Swift本関連の話は興味深かったです。
それと、半年前に書いたブログ記事を湊川さんが覚えてくれているとは思わなかったです。いやはや、ありがとうございます。
さいごに
1月の岡ブロでぞえさんが電子書籍を出すまでの話を聞いて、本を書く決意を固め、技術書典に参加を申し込みをして、グランパさんを巻き込み、なんやかんやあって無事に技術同人誌が完売するまでにいたりました。
終わってみたら不思議なものでして、本を書くのは結構大変だった(時間を要した)にも関わらず、今はすぐにでも二冊目を書き始めたい気分でいます。昔から私は小説が好きだったので、執筆が性分に合っているのかもしれません。
せっかくサークルを立ち上げたので、今後も機会を作ってサークル参加しようと思います。
宣伝:BOOTHにて電子版を頒布中です
なお、今回の技術書典4で頒布した「Firebase + React.js」本は、BOOTHにて電子書籍版を販売しております。技術書典4の当日と同じ価格の300円で頒布しておりますので、もし興味ある方がいらっしゃいましたら、ぜひご利用ください。
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