このすみノート

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お金を節約し、毎月一定額インデックスファンドに投資する - 投資の大原則を読んで感じたこと

投資の大原則という本を読みました。 2時間程度で読める本を目指したと前半に書いてあるのですが、その通りさくっと原則を学べたので、忘れない内に感想を共有します。

なぜ読もうと思ったのか?

数年前にネット証券のNISA口座を開設したものの、ずっと放置状態で有効活用できていなかったからです。 最近お金について見つめ直す機会があり、本格的に投資信託をはじめたので読みました。

本書の主張

私が読んだ感想として、本書の主張はすごくシンプルです。

  1. 節約をして、投資に回せるお金を増やす
  2. 低コストのインデックスファンドに投資する
  3. 毎月一定額を、ドルコスト平均法で購入する
  4. 投資対象は分散する
  5. 年に1回リバランスする

節約をして、投資に回せるお金を生み出す

投資で得られるリターンが何パーセント(たとえば2~8%)だったとしても、そもそも元本が少なければ、お金はあまり増えません。

つまり、投資でそれなりの成果を得るには入金力が重要になります。

こつこつ貯める(小さな節約)と大きく貯める(大きな節約)の違い

こつこつ貯めるとは、毎朝購入している400円のコーヒーを100円にするとか、ショッピングセンターでの衝動買いを控えるといった、地道な努力のことです。 浮いたお金は有効活用することで、日々の投資元本にしたり、余暇を楽しむ原動力になります。

ただ、小さな節約で得られるお金は大きくないため、どちらかと言えば大きな節約を重視したほうが良さそうです。 代表格としては「住む家」「保険」「車」など、支出割合の大きい項目が対象になります。

ちなみに毎月かかる固定費など、大きな出費の見直しについては、両学長の「お金の大学」がわかりやすかったです。 (私が投資を再開することにしたきっかけは、「お金の大学」を読んだからだったりする)

低コストのインデックスファンドに投資する

仮に年平均のリターンが7%だった場合、もし1%の手数料(信託報酬)が取られるとしたら、得られるリターンに対して手数料の割合が14%にもなってしまいます。 プロのファンドマネージャーが運用するアクティブファンドは、どうしても必要経費(人件費など)に高い運用コストがかかります。

そのため、本書が主張しているのは、運用コストの低いインデックスファンドへの投資です。 インデックスファンドは指数連動で機械的な運用が可能なため、アクティブファンドの1/10以下の手数料で運用しているファンドも存在します。

毎月一定額を、ドルコスト平均法で購入する

ドルコスト平均法は有名な投資手法ですが、仕組みは単純で毎月一定額を購入するだけです。 安いときに多く買い、高いときには少なく買います。 これにより、購入時の平均単価を下げることができます。

そして何より、ネット証券の口座で毎月の積立設定をしておけば、後は機械的に運用するだけです。 何もしなくて良いという、手間の少なさが最大の魅力だと感じています。

私の場合はクレジットカード積立を設定しておりまして、毎月自動的に「つみたてNISA」で発注されるようになりました。

投資対象は分散する

これはかの有名な、『卵は一つのカゴに盛るな』理論のことです。 ちなみに本書を読んでもっとも意外だったのは、S&P500ですら集中しすぎていると考えている点です。

本書はS&P500よりも全米、全米よりも全世界と、より幅広い対象への投資を推奨しています。

年に1回リバランスする

リバランスとは、たとえば投資資産の割合を『株式60%:債券40%』に決めた場合、ここから大きくずれたら資産を調整することを言います。 なぜなら、資産割合が崩れていると、想定以上のリスクを背負っている状態になるからです。

具体的な方法としては、増えた資産を売却し、減った資産を買い増します。 または少額程度のずれであれば、月々の積立額を調整することで整えることも可能です。

これによって、割高な資産を売って割安な資産を買いますことができるため、投資効率の向上も期待できます。 本書では、10%以上バランスがずれたら、年に1回リバランスすることを推奨されています。

まとめ

2時間程度で読める本なので、売らずにとっておき、忘れたころに年1回読み直そうと思います。

あと、本書の主張はすごくシンプルなので、実践しやすいのが良いです。 私なりに要約すると、次の一文に尽きます。

お金を貯蓄・節約し、毎月一定額をインデックスファンド(主に全世界株式)に投資する。

ちなみに本書(投資の大原則)では資産配分がすべてと述べられていたりもするのですが、たとえば「お金の大学」では、S&P500のインデックスファンドが推奨されています。 自分のお金を何に投資するのかは、本の内容を鵜吞みにするだけではなく、自分の考え方や信念と向き合った上でよく検討されることをオススメします。