このすみノート

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WSL2 + Docker Desktop + Window ターミナルのやっていきはじめ

普段はMacBookを使っているのですが、WSL2(Windows Subsystem for Linux2)が気になってきたので、気分転換を兼ねてプライベートPCをWindowsに変更しました。

数年前に買ったWindows 10のノートPCはHomeエディションで、Docker Desktop for Windowsを使おうとするとWSL2が必要になってくるため、一緒にインストールします。 ついでに、Windows Terminalも導入してみました。

WSL2のセットアップ

WSL2(Windows Subsystem for Linux2)のセットアップは、公式が丁寧なインストールガイドを用意してくれています。 これをそのまま進め、とくにトラブルもなく成功しました。

docs.microsoft.com

注意点として、簡略化インストールを使うためには、Windows Insider Programへの参加が必要です。 ただし、手動インストールもそこまで大変な作業ではなかったので、加入は必須ではありません。

私の場合は、手動インストールでWSL2をセットアップしました。

WSL2のLinux OS

WSL2で実際にインストールするLinuxですが、本記事の執筆時点で5種類ありました。

  1. Ubuntu
  2. openSUSE
  3. Kali Linux
  4. Debian
  5. Alpine WSL

この中にあるAlpineは軽量Linuxの代表格で、公式の各種Dockerコンテナイメージでも、採用割合が高い印象があります。 私はこの中から、Ubuntuを選択してインストールしました。

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Windowsターミナルのセットアップ

Windowsターミナルのインストールは任意ですが、WSL2で立ち上げたOSにワンクリックでアクセスできるため、あったほうが良いです。 Microsoft Storeからインストールします。

docs.microsoft.com

WindowsターミナルからWSL2へのアクセス

Windowターミナルからは、次の4種類のコンソールにアクセスできます。

  1. Windows PowerShell
  2. コマンドプロンプト
  3. WSL2でインストールしたOS(Ubuntuなど)
  4. Azure Cloud Shell

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Windowsターミナルの設定変更はVisual Stuido Codeと似ており、JSONファイル(settings.json)を編集するか、画面上から変更します。 フォントや背景色を変えたり、透過させたりといった各種設定変更ができます。

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なお、WindowsターミナルからWSL2へのアクセスは、Lnux OSのセットアップ時に作成したユーザーになります。 ちなみにですが、vimを起動して矩形選択(Ctrl + v)しようとしたらペースト(貼り付け)と認識されてしまったので、万能ではなく多少の癖はあるようです。

Docker Desktop for Windowsのインストール

公式ページからインストーラーをダウンロードして、実行するだけです。

クラスメソッドさんのインストール記事は参考になりましたが、見なかったとしても問題ないレベルです。 注意点として、インストーラーの画面でEnable WSL 2 Windows Featuresがチェックされていることを、必ず確認しましょう。

dev.classmethod.jp

Dockerコンテナの実行

WSL2上でdockerコマンドが実行できるようになるため、コマンドラインからDockerコンテナを起動できます。 お疲れ様でした。

普通にLinux上でdockerコマンドを叩く感覚なので、Web系エンジニアであればかなり親和性は高いです。

$ docker run --rm -it node:16.0.0-alpine /bin/sh
/ # node
Welcome to Node.js v16.0.0.
Type ".help" for more information.
> 1 + 1
2
>

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まとめ

WSL2(Windows Subsystem for Linux2)のセットアップは難しくなく、Windows10 Homeでも問題なくdockerコマンドが使えることがわかりました。

WSL2 + Docker Desktop for Windowsであれば普通にWebも開発できそうなので、気分転換ではじめたWindowsライフ、もう少し楽しんでみたいと思います。