普段から何気なく使っている、プログラミング用のフォントがあります。「Ricty」と「Ricty Diminished」です。
http://www.rs.tus.ac.jp/yyusa/ricty.html
http://www.rs.tus.ac.jp/yyusa/ricty_diminished.html
私の周りでも、フォントにこだわっている人の話はあまり聞いた事がなくて、もしかしたらプログラマやSEの方でも、意外と知らない方が多いのかもしれません。
・・・でも、とても良いフォントなので、紹介します。
Ricty Diminished はLinux向けのフォントである
Ricty Diminished (リクティ・ディミニッシュト) は Ricty の姉妹フォントであり、 Linux 環境での研究・開発を想定したプログラミング用フォントです。
テキストエディタやターミナルエミュレータ、プログラミング言語やマークアップ言語に対する使用に適しています。
Inconsolata と Circle M+ 1m の合成、および、プログラミング用フォントとしてのいくつかのチューニングを行ったフリーな TrueType フォントを配布しています。
引用: http://www.rs.tus.ac.jp/yyusa/ricty_diminished.html
ちなみに、ターミナルとの相性がとても良くて、私はMacのターミナルフォントに「Ricty Diminished」を使用しています。
Ricty(Ricty Diminished)がプログラミング向けな理由
公式サイトを見ると詳しく書いてあるのですが、主に私が重宝しているのは、以下の3点です。
- 半角文字と全角文字の横幅の比が 1:2 に調整されている
- 全角スペースが可視化されます。
- 文字が見やすく可読性が高い
特に、全角スペースの混入を可視化することや、全角文字と半角文字が混在しても文字の縦のラインが揃うことは、大きな利点です。
そして何より見やすい!
プログラミングは、ひたすら文字や記号と格闘することになるので、騙されたと思って、ぜひフォントにこだわってみて欲しいです。
なぜ Ricty Diminished なのか?
なぜ、私がRicty Diminished を使っているのかと申しますと、平たく言ってしまえばインストールがお手軽だからです。
Macで Homebrew がインストール済みであれば、以下の二行だけでインストールが完了します。
brew tap caskroom/fonts brew cask install font-ricty-diminished
インストールが完了すると、ターミナルのフォント選択で選べるようになります。
さいごに
「Ricty Diminished」は、JIS 第二水準の漢字が含まれていないという欠点こそあるものの、とても見やすくてオススメなフォントです。
ちなみに、本家の Ricty では、その欠点も修正されます。気になる方は、補足を参考に本家 Ricty を使うのも良いでしょう。
プログラミングは、ひたすら文字や記号と触れ合うことになります。フォントにこだわって見るのも悪くないと思えてきませんか?
補足:本家 Rictyのインストール
本家のRicty も、Homebrewでインストールすることが可能です。
「Ricty Diminished」のインストールよりも、2つほど手順は増えてしまうのですが。そこはまあ、ご愛嬌ということで。
brew tap sanemat/font brew install ricty cp -f /usr/local/opt/ricty/share/fonts/Ricty*.ttf ~/Library/Fonts/ fc-cache -vf