このすみノート

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技術書の読書術を読了し、今後の技術書の読み方について考えた

「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニックを読み終えました。

本の感想から先に述べると、「技術書の読み方ついてのヒント」を得られる本でした。 ITエンジニアとして今後もやっていく過程で、技術書との付き合い方を考える上で参考になりそうです。

第1部の「選び方」、第3部の「情報発信&共有」も読みましたが、個人的には第2部の「読み方」が一番参考になりました。 私は現在進行系で「読み方」に悩んでいて、特に集中力が続かず技術書が読めない現状に陥っているからです。

本書から得たヒントも混じえて、今後に向けて考えたことをまとめます。

技術書と自分のレベル感をあわせる

私の集中力が続かない原因は複数あるのですが、その理由の一つに、「平易すぎて飽きる」「難しすぎて技術書に挫折する」といった、本のレベル感と自分のミスマッチがあります。

技術書を選定する上で、おそらく最初の段階から間違っていた気がします。

今後は流行っているとか、ロングセラーだからといった理由で安易に技術書を選ばず、入念にレベル感を確認してから購入しようと決意しました。

本書の一部を引用すると、このあたりです。

短時間で本の難易度や内容を把握するには、まず「はじめに」や「まえがき」の部分を読んでみましょう。ここには、著者がその本に込めた想いや読者ターゲット、書籍の概要などが書かれています。
さらに、「目次」を眺めてみます。自分の知りたい項目が書かれているか、目次を見ればある程度判断できますし、ページ数の配分から1冊を読み終えるのにかかる時間も判断できます。目次を見て中身のイメージが全然湧かないのであれば、少し難しすぎる本かもしれません。一方、知っている内容についてのページ数があまりにも多ければ、やさしすぎる本だと判断できます。
引用: 「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック

紙書籍か電子書籍か

本書を読んだ感想として、没頭感や記憶に残りやすいといった理由から、「基本は紙書籍」の印象を受けました。

私も紙か電子書籍かはずっと悩んでいたのですが、最終的には電子書籍をメインにすることにしました。

  1. 今使っている机は広くないため、物理本を広げながらのPC作業がやりづらい
  2. 電子書籍は、正面のPCモニターに向かって読書できるので、良い姿勢を維持しやすい(と、感じている)

技術書の読書を再開してみて思ったのですが、どこで読むか(つまり、環境面)の影響が大きいと感じています。

今のところは電子書籍で読もうと考えてますが、作業場所や読書環境の変化にあわせて、今後も柔軟に検討していきたいと思います。

技術書の読み方

IPUSIRONさんが第2部で紹介している読書法の中で、私が取り入れてみようと思ったのは3点です。

  1. 過去に読んだ本をもう一度読む
  2. 1冊90分で読む時間制限読書法
  3. マーキング読書法

過去に読んだ本をもう一度読む

本書を読んで、「技術書のよいところは、何度でも繰り返し読むことができる」点にあると感じました。 業務に直結する章だけピンポイントで読書したって良いし、一度の読書で完璧に理解する必要もありません。

私の場合は、一度普通に読了した技術書を後からざっと読み返して復習するスタイルで、再読を活用しようと考えています。

時間制限読書法

時間制限読書は、集中力が続かない問題の対策として取り入れます。

本書で紹介されている90分だと私には長すぎるので、ポモドーロ(25〜30分)くらいの時間で、最初はやってみようと考えています。

具体的には、技術書の読み始める直前に、Google Homeへ「30分後にアラーム」と宣言することにしました。 30分であれば、小学校の1コマ45分授業より短いので、さすがに集中力が維持できるだろうと目論んでます。

マーキング読書法

以前は適宜メモをとりながら読書をしていたのですが、メモ書きする度に読書が途切れる問題に悩まされていました。

マーキング読書であれば、(PDFの場合)Adobe Readerなりで要点や重要ワードをさっとハイライト表示するだけです。 これくらいであれば、読書を妨げずに続けられそうです。

ここではほとんど時間がかからないマーキング読書法を紹介します。
「自分が重要だと思った箇所」、「著者が重要としている箇所」、「普遍的・本質的な箇所」、「個人的に気になった箇所」、「理解ができなかった箇所」、「人に紹介したいと思った箇所」などを発見次第、ペンでマーキングしていくのです。ペンや付箋などがあればすぐに実践でき、読書しながらマーキングするので時間をロスしません。
引用: 「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック

あとがき

私は読み方に課題感を感じていたので、第2部の「読み方」を重点的に読みました。 いくつか参考として取り入れたい考え方やテクニックがあったので、読んで良かったです。

技術書の選び方に悩んでいる方は第1部を、技術書を読み終えたその後(主にアウトプット)について悩んでいる方は、第3部だけ読むといった使い方もできそうでした。

「技術書を読むために読む本」という、アプローチがおもしろいと感じた一冊でした。 本記事に書いた内容は、今後実践していきたいです。