久しぶりに7つの習慣を読み直しました。
(原著はさくっと復習するには分厚すぎるので、まんがでわかる版です)
内容を忘れないうちに、自分なりの解釈を要約します。
インサイド・アウトがもっとも重要
7つの習慣を通じて、著者であるコヴィー氏がもっとも伝えたかったことは、インサイド・アウトであると私は解釈しました。 インサイド・アウトを理解するためには、その対極にあるアウトサイド・インを理解するほうが早いので、事例を挙げます。
- 上司がバカだから、自分も成果が出ず会社から評価されない
- 先生の教え方が下手だから、自分の成績が伸びない
- 今日の天気は雨でテンションが低いから、やる気が出ない
3つの事例では、上司・先生・天気といったアウトサイドが登場します。 ここで重要な考え方は、ものごとを周辺環境や他人のせいにしたところで、目の前の状況が良くなることはないという点です。
つまり、変えられないこと(アウトサイド)に意識を向けるのではなく、変えられる自分(インサイド)に意識を向けます。 自分自身が変わり始めると、少しずつ周りに良い影響を与え始め、やがて上司や部下からの評価も変化します。
自分自身(インサイド)が変わることで、周辺環境(アウト)を好転させる考え方が、インサイド・アウトです。
第1の習慣: 主体性を発揮する
周りに流されることなく自分自身で考え、行動し、主体性を持って生きる考え方です。
自分が変えられないことではなく、自分が変えられることの改善に集中しましょう。
第2の習慣: 目的を持って始める
目的(目標)をもつという考え方で、本書で目標はミッション・ステートメントと表現されています。 ミッション・ステートメントは、社会人としての自分や親としての自分など、役割ごとに決めていきます。
こういった目的を定めることにより、役割ごとの自分に、ブレない軸が生まれます。 芯がしっかりしている人であれば、考えがころころ変わらないため、周りからも信頼されます。
第3の習慣: 重要事項を優先する
緊急ではないが重要なこと(第2領域)を、優先する考え方です。 具体的には、スキルアップや健康管理などが該当します。
第4の習慣: Win-Winを考える
自分も得をして、相手も得をする取引(関係)の考え方です。
- Lose-Lose: NG
- Win-Lose: NG
- Lose-Win: NG
- Win-Win: OK
- No Deal: OK
一方が不満を抱く取引は、長続きせず、相互に不信を招いてしまいます。 Win-Winの取引が難しいときは、No Deal(取引しない)も視野にいれます。
第5の習慣: 理解してから理解される
まず相手の主張を理解し、相手の立場に立ってものごとを考えます。 一方的な主張が、相手に響くことはありません。
相手の考えがわかると、そこではじめて自分と相互理解を深める余地が生まれてきます。
第6の習慣: 相乗効果を発揮する
1 + 1 = 2ではなく、もっと大きくする考え方です。 自分の主張や強みと弱み、相手の主張や強みを弱みを相互理解することで、相乗効果を発揮できる着地点を目指します。
第7の習慣: 刃を研ぐ
自己研鑚の考え方です。
- 肉体を磨く: 食事・休養・運動によって体を健康に保つこと
- 精神を磨く: 心を静め、穏やかにできる空間を作り、自らの価値観を深く見つめ直す
- 知性を磨く: 自分自身を常に向上させ、情報選択・収集力を身につける
- 社会・情緒を磨く: 他人との関係を強化することで、心の平安を保つ
肉体を磨く目的は健康維持で、いわゆる体が資本です。 精神は心をケアすることです。文化(音楽や絵画など)や自然に触れることによっても、リフレッシュできます。
知性を磨くのにもっともお手軽なのは、良質な読書(インプット)と、考えのアウトプットになります。 また、日々のコミュニケーションを意識的に改善することで、社会・情緒を磨いていきましょう。
あとがき
最近不健康な生活を送りがちなので、まずは生活習慣の改善(肉体を磨く)から取り組んでいこうと想います。
すぐにできることから、コツコツと。