仕事や私生活で集中できていない日々が続いているため、メンタリストDaiGoさんの『自分を操る超集中力』を読みました。 結論から言うと、参考になる点も多く、さっそく今日から実践していけそうです。
ちなみに原著とマンガ版で迷ったのですが、さくっと読みたかったでのマンガ版にしました。
ウィルパワーとは
集中力を発揮するためには、ウィルパワーが必要です。
そもそもウィルパワーとは何かという話ですが、ウィルパワーは、思考や感情をコントロールする力のことです。 脳の前頭葉にあります。
RPGでたとえるなら、HPやMP(マジックポイント)に近い存在です。
決定疲れ
さてこのウィルパワーですが、集中力を使ったり、意思決定すると消耗していくことがわかっています。 つまり、ウィルパワーをフルに集中力として発揮するためには、意思決定を少なくすることが重要です。
たとえば、次のような工夫が考えられます。
- 衣服や身の回りのモノを整理することで、「何を着る?」「どれを使う?」といった決断の機会を減らす。
- 習慣化を活用することによって、意思決定せずとも作業を行なえるようにする。
ウィルパワーが消耗する前に休憩する
長時間にわたって集中し続けることは、身体にとって負担が大きく、疲れます。 そこで重要なのが、身体が疲れきってしまう前に、こまめに休憩することです。
本書では、『できる人は、短時間の集中をくり返している』と表現されています。 具体的なテクニックとしては、25分の作業と5分の休憩をくり返す、ポモドーロ・タイマー(ポモドーロ・テクニック)が有名です。
自由な環境と制限された環境の違い
夏休みの宿題を考えるとわかりやすいです。 たとえば提出期限がだいぶ先の宿題をやろうと思っても、あまり捗らないし後でいいやと思ってしまう人は、多いのではないでしょうか?
時間が十分ある環境下では、他のこともできるといった選択肢を考えたりしてしまい、迷いが生じ集中力を妨げる要因になります。 つまり、ある一定の制限された環境下のほうが、できることが絞られるので集中力を高めやすいのです。
作業環境について
部屋や身の回りが汚いと、それだけで集中力を疎外する要因になります。 気が散ってしまい、集中力が失われてしまうのです。
とくに「マンガ」「ゲーム」「スマートフォン」など、遊びたくなる(サボりたくなる)モノや通知が気になってしまうモノは、集中力には大敵です。
机回りは整理整頓し、余計なことを考える隙を与えないようにしましょう。
脳にエネルギー(酸素やブドウ糖)を与えるための工夫
ウィルパワーは前述したとおり脳の前頭葉にあるのですが、脳が力を発揮するためには、エネルギーが必要です。 つまり血流をよくすることが、集中力を発揮するために役立ちます。
15分に1回立ってみる
座り仕事は、ついつい姿勢が悪くなりがちです。 血流にもよくないため、定期的に立ってリフレッシュするのがオススメです。
近年スタンディングデスクが流行っていますが、お金に余裕がある人は、導入を検討しても良いかもしれません。
食事にも気を付ける
本書では脳が栄養不足に陥らないよう、食事配分にも気を配ることがオススメとされています。 低GI食品を食べることや、おやつにナッツを食べることが有効といった事例が、本書で紹介されています。
睡眠をしっかり取る
睡眠の役割は、疲労回復や神経細胞の補強、記憶の定着などです。 疲れている状態で集中力を発揮することは難しいため、睡眠はしっかり取りましょう。
朝はウィルパワーが充電されている
朝は睡眠によって疲れが取れているため、ウィルパワーが充電されている状態です。 つまり、午前中はもっとも集中力を発揮しやすいのです。
そのため、重要なタスクは午前中にやることがオススメです。 「人生で大切なことは、午前中に終わらせよう」と、本書では表現されていますが、つまり午前中を自分のために使います。
朝の過ごし方を工夫する
一般的な生活では、脳のゴールデンタイムが通勤・通学といった時間で消費されてしまっているため、生活スタイルも工夫します。 具体的には、いつもより1時間早く起きることで、朝の1時間を捻出するなどです。
起きたらまず朝日を浴びる、適度に朝食を食べて脳に栄養を送り届ける・・・など、改善できる点はいろいろありそうです。
終わりに
集中力について本書で学んだのですが、かなり示唆の富んだ本でした。
- ウィルパワーについて理解する
- 決断回数を減らして、ウィルパワーを節約する
- 机回りを整理して、集中力を阻害する要因を排除する
- 血流の改善が、集中力の維持に有効
- こまめな休憩や、睡眠をしっかり取る
- ウィルパワーが充電されている朝をフル活用する
ざっと挙げただけでも得られた情報は多かったので、今後の人生に有効活用していきたいです。