このすみ技術ろぐ

とあるWebエンジニアが、技術や趣味について書くブログです。

転職の思考法を読んだ

以前、Amazonの高評価で話題になっていた『転職の思考法』を読みました。

評判の良い本だったので、前々から読もうと積んでいたのですが、いざ読んでみたらおもしろくて一気読みしてしまいました。

他の会社でも活躍できる価値を見い出せ

本書の中で、マーケットバリューという言葉が幾度も登場します。 これは言ってしまえば、他の会社でもやっていける(求められる)ような価値を自分が持っているのなら、今後も食べるのには困らないということです。

これの対極に位置するのは、いわゆる社内政治だけでのし上がってしまった人たちです。 このケースでは実力もないのに役職や年収だけが上がってしまうので、今の会社にしがみつくことしかないという発想になってしまいます。

マーケットバリューとは

本書では、マーケットバリューを三種類に大別しています。

  1. 技術資産
  2. 人的資産
  3. 業界の生産性

技術資産は、大きく分けて『プログラミングスキル』『デザインスキル』といったスキル面と、『マネージメント経験』『リーダーシップ経験』といった経験に分類されます。

人的資産とは、今まで培ってきた人脈や人徳です。 人脈を駆使して仕事を引っ張ってこれる人であったりとか、自分自身では問題を解決できなくとも、人脈を駆使して問題解決できるといった人は人的資産が高いと言えます。

業界の生産性とは、そもそも伸びている(儲かっている)業界は需要が大きいので、売上や年収も上げやすいということです。 斜陽産業よりも、将来性のある業界のほうが価値を上げやすいと言えます。

転職は悪ではない

本書の一節には、「転職していくのは裏切り者」というニュアンスの上司の発言があります。 今でこそ2人に1人は転職するような時代になりましたが、一生会社に尽くすという考え方は、未だ根強いです。

しかし本書には、転職は悪ではないと書かれています。 今の会社にしがみつくしかない人間よりも、いつでも転職できるくらいの価値を持った人間のほうが魅力的だからです。

現在の企業に求められているのは、いつでも転職できるようなマーケットバリューを持った人たちに対して、会社に居続ける魅力を提供することであると言えるかもしれません。

自分だけのラベル(軸)を持て

世の中には大量の求人があります。 求人を見ているだけで1日が終わってしまうくらいですので、決めきれず多くの方は転職エージェントを頼ることになります。

しかしながら、ただ転職エージェントに流されるまま転職をしてしまうと、転職が成功するとは限りません。 そこで本書では、自分だけのラベル(軸)を持てとあります。

本書で解説されているラベルは、コンセプトと言い換えることができるかもしれません。 たとえば営業であれば、『新規顧客が得意な営業』『既存顧客のニーズを聞き出すことが得意な営業』のどちらを目指すのかによって、気になる求人も変わってきます。

さいごに

本書が全体を通して述べていることは、「いつでも転職できるくらいの価値を持とう」であると私は解釈しました。

この考え方は転職に限らず、現職であっても役立ちます。 会社にマーケットバリューの高い人材が多く集まれば、必然的にその会社は強くなります。

また、転職に関するよくある誤解を解く本でもあると思いました。 ストーリー形式で読みやすかったですので、一気読み推奨です。