最近は、毎日コツコツと数学を勉強しています。 なぜかと言いますと、「数学的な思考力を高めたい」「機械学習や競プロで数学が役に立つ」などの理由からです。
以前は「長岡の教科書」で復習していたのですが、同人活動ばかりやっているなどの影響で習慣化が途切れてしまったので、改めてやりなおすことにしました。
実際に何冊か試し読みをしながら勉強してみた結果、「数学I・A入門問題精講」と「数学II・B入門問題精講」が群を抜いておもしろかったので、紹介します。
入門問題精講の良い点
それぞれ、高校数学の数学Ⅰ・Aと数学II・Bを学ぶ本です。 現役高校生が読むための本ですが、社会人でも使えます。

- 作者:池田洋介
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2019/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)

- 作者:池田洋介
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2019/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
チャート式の半分程度のページ数に、解説が凝縮されている
チャート式の半分程度のページ数にもかかわらず、例題の解説が豊富で充実しています。 例題と問題演習が中心のため、実際に手を動かします。
教科書を読み進めるだけの勉強に比べて、退屈しづらいのがメリットです。
公式が成り立つ理由を解説してくれる
とくに良いと感じたのは、公式にたどり着くまでの思考過程が解説されていることです。
高校時代は「2a分のマイナスb、プラスマイナス、ルートb2乗マイナス4ac」で暗記していた解の公式ですが、成立過程の式変形の解説をみたときは、懐かしさも相まって思わず感動しました。
本書は大学受験で特に大切な,数学I・Aの 「数と式」「二次関数」「三角比」「場合と数」「確率」「データ分析」「集合と論理」 に的を絞って,これらの基礎・基本を徹底解説した演習書です。
いきなり例題に入るのではなく,その単元の考え方,公式などを詳しく,出来るだけやわらかく講義します。 受験準備などに最適です。
入門問題精講の欠点
「数学I・A入門問題精講」と「数学II・B入門問題精講」は、例題を絞る代わりに解説を充実させた神本だと思うのですが、欠点があります。
高校数学が網羅されているわけではない
おもに大学受験に向けた高校生をターゲットにしているため、受験で重要度の高くない項目は、一部が割愛されています。
数学III用の入門問題精講がない
「数学II・B入門問題精講」は、わりと最近で2019年9月に出版された書籍です。
数学III用の入門問題精講も欲しいのですが、まだありません。
さいごに
入門問題精講を読むと、当時は暗記していた公式のバックグラウンドを知れます。 単なる高校数学のやりなおしに留まらず、純粋に読み物として見てもおもしろいです。
数学は公式の暗記だと思っている方こそ、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか? もちろん、やりなおし高校数学としてもオススメです。