年末年始に購入した手帳はうまく馴染めなかったので、しばらくの間Slackで日記を書いてました。
ただ、Slackで日記を書くのもしっくりこず、長続きしませんでした。 そこでやり方を変え、GitHubを使ってみることにしました。 実際に試してみたところ、思いの外感触が良かったです。
せっかくなので、ブログで概要を共有することにしました。
ベースとなる考え方
じぶんリリースノート
GitHubに個人プロジェクトをつくろうと思ったきっかけは、a-know( id:a-know )さんの「じぶんリリースノート」です。
自分を定期リリースするという感覚が、とてもおもしろそうに感じました。 そこから、「自分というプロダクトを管理するために、GitHub上でプロジェクト管理する」という考えに至り、GitHubにリポジトリを作って管理してみることにしました。
よしたくさんの「じぶんRelease Notes」
ちなみに私が「じぶんリリースノート」を知ったのは、週1ブログのコミュニティ(write-blog-every-week)で、よしたくさん( id:yoshitaku_jp )が取り組んでいるのを見かけたからです。
よしたくさんの「じぶん Release Notes」は、月に1回リリースされます。 技術的な取り組み、先月参加したイベント、先月読んだ本などが共有されます。
9月1日〜30日のあいだの出来事がリリースされました。
〜途中、省略〜
技術面での取り組みは以下の通りです。
- MySQLの移行検証
- DWHの性能検証
出張での打ち合わせとプレゼン準備が多かったのでもう少し技術的な取り組みを増やしたいです。
https://yoshitaku-jp.hatenablog.com/entry/2019/10/01/230000 より
よしたくさんの「じぶん Release Notes」は、6月から毎月欠かさずリリースされています。 しっかり継続してて、すごいです。
てぃーびーさんの「冒険記録」
また、てぃーびー( id:tbpg )さんの冒険記録も参考になりました。 定期リリース時にバージョンではなく、レベルが上がる点がユニークです。
GaaTS (GitHub as a Text Storage)
GaaTS(GitHub as a Text Storage) とは、GitHubでテキスト管理するという考え方です。 詳しくは、Qiitaの@staさんの記事をご参照ください。
GaaTS とは?
GaaTS とは 「GitHub でテキストを管理しようぜ」 という考え方や取り組みのことです。
ここで「テキスト」とはテキストファイル全般を指します。例を挙げるとキリが無いですが、たとえばメモ、記録、日記、ブログや書籍の原稿、小説、あるいは(しっかり管理するまでもない個人的な)コードや設定ファイルなどがあります。
個人スクラム
スクラムは、概念は簡単でも実践がうまくいかないことも多いため、個人スクラムによる練習も兼ねてます。 私生活を簡易スクラム化することで、スクラムのエッセンスを身につけようという魂胆です。
GitHubに書いていること
やりたいことと実績を記録する日記ファイル(日付.md)
プライベートを簡易的なスクラムに見立てて、1日1ファイル(1日スプリント)で書いてます。
- やりたいこと: 前日の夜、または当日の朝にやりたいことを宣言する
- (スクラムで言う、スプリントプランニングのような意味合い)
- できたこと・実績: その日に実際に行なったことを書く
- (技術書を10ページ読んだ、ウイイレをプレイしたなど)
- 日記・ふりかえり: その日のできごとをふりかえりながら、箇条書きで日記を書く
- (スクラムで言う、レトロスペクティブのような意味合い)
- 気になったこと・メモ: その日、気になったことをメモしておく
- (興味深そうな技術書を見つけたので、メモしておくなど)
ちなみにファイルは、ただのMarkdownです。 とくにブランチを切る必要性も感じないため、私はGitHub上で直接編集してます。
大きな変化と出来事を記録する(CHANGELOG.md)
OSSのプロダクトでは、バージョンアップの際に更新されることの多いCHANGELOGですが、これをプライベートでもやってみることにしました。 CHANGELOGには、次の内容を記載しています。
- 日々の日記ファイルに埋もれて欲しくない、大きな実績や出来事
- メモリアルな出来事や、うれしかった出来事
- その他、自分に対して変化が起きたと感じるイベント・・など
完全にプライベートのCHANGELOGなので、単純にテンションの上がった出来事や、実績を記録しているだけです。 ここに溜まった内容をとりまとめて、「じぶんリリースノート」で定期リリースする運用もありかもしれません。
読書記録(READING.md)
以前は専用サービス(bookmaterやブクログ)を使って記録していたのですが、続かなかったので、シンプルにMarkdownで記録することにしました。
読了日を記録しておき、あとで見返しやすいようにしています。
やりたいことのメモ(TODO.md)
中長期的なTODO(やりたいこと)を、メモしておくことにしました。 (かなり大げさに表現すると、スクラムで言うプロダクトバックログにたとえられるかもしれません)
「プライベート」と「仕事」の2つに分けて、ざっくりと記載してます。 ここに書いてある内容の一部がブレイクダウンされ、実際の1日スプリントで「やりたいこと」として入ります。
なお、中長期的な取り組みに対するモチベーションは、日々変化します。 そのため、定期的に見直しを行ないます。 (少し大げさに表現すると、スクラムで言うプロダクトバックログリファインメントにたとえられるかもしれません)
注意事項やポイントなど
継続のコツ
まだ始めたばかりなので、コツを語れるほどではありませんが。 1つだけ言えることとして、「GitHubからローカルにcloneした上で、ブランチを切り変更をコミットし、Gitクライアントでプッシュ・・・」のような運用は必要ありません。
開発プロジェクトっぽい運用にしてしまうと、一気にハードルが上がります。 そのため、GitHub上で直接編集するのが楽だと思います。
自由自在に「.md」を生やす
とくに決められたフォーマットもないので、issuesにプライベートの課題を記録したり、好きなmdファイルを生やすことができます。 あくまで「自分というプロダクトを記録(管理)するために、簡易的にGitHub上でプロジェクト管理している」という位置づけです。
GitHubである必然性はない
Slackだとチャット形式なので、文章を書かなければならないという感覚に、陥りやすかった弱点がありました。 「GitHub + Markdown」にした結果、日々を「やりたいこと・できたこと・日記・気になったこと」の見出しが書かれたマークダウンのテンプレートに箇条書きで記録するだけになったので、取り組みの敷居が下がりました。
もちろんGitHubである必然性はないので、他のテキスト管理サービス(Evernoteなど)を使っても良いと思います。 なお、私がGitHubを選択したのは、次の理由からです。
- GitHubをすでに使っているので、新たなサービスを契約する必要がない
- プライベートリポジトリが無料になったため、ハードルが下がった
- GitHubの芝生が豊かになるというモチベーション(プライベートリポジトリでも草が生える設定にしている場合のみ)
さいごに
単にMarkdownで箇条書きするだけなので、1日5〜10分もあれば管理できます。 「自分というプロダクトを記録(管理)するために、簡易的にGitHub上でプロジェクト管理する」という選択肢、試してみてはいかがでしょうか?