先日は忘年会でした。今年はもう忘年したので、来年の目標はどうしようとか酔った頭で考えていたのですが。
その時、何気なく思いついたセリフが「来年はやっていこう」です。
私は、初期の配信の頃から聴いてる「yatteiki.fm」のリスナーです。大雪の影響で動かない京急線の社内で、ひたすら聞いていたのが「yatteiki.fm」だったことを覚えています。
さて、何気なく頭に「やっていき!」という言葉が思い浮かんだわけですが。まじめに考えてみると、「やっていきとはなにか?」がイマイチよくわかりません。
普段なら、ニュアンスでだいたい通じるのでスルーするところですが。そのときは酔っていたので、なぜか寝る間を惜しんでひたすら検索しました。このままお蔵入りにしても良かったのですが、共有する価値がなくはなさそうなので、公開してみます。
やっていきの調査
やっていきの原点
私が知る限り、やっていきという単語は「yatteiki.fm」がきっかけで誕生しています。そこで、改めて初期の配信を聴き直してみました。
初期の配信を聴いた限りでは、「個人開発で楽しく自由に開発しながら、なおかつそれで食べていけるようになれば素晴らしいよね!」という意味合いを感じます。
個人開発の例として、@r7kamuraさんのamakanや、@9m(kkosuge)さんのツイセーブなどが挙げられています。
GMOペパボ社に学ぶやっていき
GMOペパボの社内では、やっていきが推奨されています。スライドには、やっていきとは「リーダーシップ。ビジョンを示すこと」と定義されています。
また、会話の例として「◯◯をやりたいと思うんですが、どうでしょう?(←やっていき)」という内容がスライドにあります。
GMOペパボ社の事例を見る限り、やっていきとは「なにか新しいことに挑戦すると決意した上で、道筋を立ててリーダーシップを発揮する」にありそうです。
マシュマロ開発者に学ぶやっていき
マシュマロは、匿名のメッセージを受け付けるサービスです。「ネガティブな内容はAIがこっそり削除するため、ポジティブなものだけがあなたに届く」という素晴らしい特徴があります。
さて、そんなマシュマロ開発者であるだーすーさんの記事に「やっていき.fmを聴いていく」という、感想記事があります。
私は、以下の言葉がやっていきの本質を捉えているように感じました。
小手先のビジネススキルなどどうでもいいのだ。制作物ありきで、作りたいものを作りたいのだ。キラキラなどという、外に発するなんやかんやはどうでもいいのだ。
自分の人生を噛みしめるように楽しんで生きていきたいのだ。ついでにお金いっぱいあったら嬉しい。
マネーフォワード社に学ぶやっていき
マネーフォワード社といえば、yatteiki.fmの番組スポンサーでもお馴染みです。
以下の記事で、「やっていき」について言及しています。
番組では、”やっていき”、”やっていき手”という言葉がよく登場するのですが、この言葉は「物事を前に進めていく、良くしていく」というニュアンスもあり、マネーフォワードの『お金を前へ。人生をもっと前へ。』というミッションにも通ずるものを感じています。
つまり、「物事を前に進め、良くしていく」というニュアンスが、やっていきに込められているのです。
やっていき宣言に学ぶやっていき
初期のyatteiki.fmでは、やっていき宣言について言及されている回がありました。しかしながら、最近リスナーになった方ですと、知らない方も多いかと思います。
改めて「やっていき宣言」を掲載します。
私たちは、やっていきの実践、あるいはやっていきを手助けする活動を通じて、よりよい脱出口を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
- 気持ちよりも 行動 を、
- 過程よりも 成果 を、
- 一発よりも 継続 を、
- 社会よりも 個人 を、
- モブよりも 主人公 を、
価値とする。すなわち、左記の事柄に価値があることを認めながらも、私たちは右記の事柄により価値をおく。
やっていき宣言には、「やっていき手が何を目指すべきなのか?」に対するヒントが、たくさんあります。
要約すると、「主体的に(主人公として)行動し、かつ継続して取り組むことで、成果を出していこう!」になります。
語源で調べるやっていき
「やってみる」と「やっていく」
Google検索をしても、これ以上の情報は出てこなそうだったので、次に周辺ワードの定義を探してみました。「やる」「やってみる」「やっていける」「イキる」・・・などです。
すると、私の中でひとつの仮説が思い浮かびました。「やってみる + やっていく = やっていき」という案です。
「やってみる」は、挑戦する・試みるといった意味を持ちます。
「やっていく」には、きりもりする・生活する・暮らしていくといった意味があります。たとえば「私はITエンジニアとしてやっていく」などです。
つまり、「意欲を持ってなにか(個人サービスなど)にチャレンジした上で、それを生活の一部にしてやっていく」という意味と推測できます。
「やる」と「生きる」
他にも「やる + 生きる = やっていき」という説があります。
「常に何かをやりながら、我々は生きていこう」というニュアンスです。
さいごに
他にも色々と調べてはみたのですが、やっていきという言葉の定義は曖昧なままで良いような気がしてきました。
人それぞれに「やっていき方」があるはずだし、「やっていき」という言葉をどう定義するかによって、その人が目指す方向性も変わってくると思うのです。
「やっていき」は、どう定義するのかによって変化します。つまり、やっていきには無限大の可能性が秘められているのです。
要約しますと「やりたいことをやればいいし、やっていきたい方向で自由にやっていけば、それで良いじゃないか!」と・・・ありきたりな結論ですが。
結局、酔った勢いで深夜にひたすら「やっていき」について検索したわけですが、肝心の来年の目標については未着手です(苦笑)。今年中に考えなければ。。