A列車で行こうの面白さとは何か - カイロソフトの社長インタビューによせて

電ファミニコゲーマーのカイロソフトさんの記事を読んだのですが、興味深すぎてびっくりしました。

news.denfaminicogamer.jp

私も「プログラマーの私が全力でオススメするゲーム」という記事で、A列車で行こうを挙げるくらいのA列車好きです。

私の場合は好きなゲームの中のひとつですが、なんとカイロソフトの臼井氏は、実際のゲーム作りにまでA列車イズムが反映されています。

  • なぜA列車で行こうが好きなのか?
  • A列車で行こうのおもしろさとは何か?

記事を読んでいたら、A列車が人を魅了する理由が気になってきました。カイロくん(臼井氏)が語っているA列車の魅力を参考にしつつ、自分なりに考えをまとめてみました。

まずはA列車で行こうの概要を理解する

ニンテンドー3DSの「A列車で行こう3D」は、シリーズ集大成と呼べるくらいの名作です。その魅力が詰まったPVがありますので、まずは見てほしいです。

A列車で行こうの簡単な概要がイメージできるかと。

www.youtube.com

クォータービューで感じる、立体感と奥深さ

クォータービューは、一言で説明すると斜め視点です。

私がもっとも遊んだA列車は、スーパーファミコンの「AIII S.V. (A列車で行こう3 スーパーバージョン)」でした。かなり古い作品ですが、当時のA列車は、すでにクォータービューを採用しています。

AIII S.V. (A列車で行こう3 スーパーバージョン)

AIII S.V. (A列車で行こう3 スーパーバージョン)

私がおもしろいと思った理由のひとつに、クォータービューの存在があります。クォータービューを採用したことにより「街に立体感が芽生え、奥深さを感じる」のです。スーパーファミコンのゲームは基本的に2Dですが、クォータービューはもはや3Dゲームといっても過言ではありません。

同じくスーパーファミコンで発売した「シムシティ2000(SimCity 2000)」も、クォータービューを採用しています。マップを回転すると、建物の裏側を見ることができます。

また、クォータービューはシミュレーションRPGでも多く採用されています。「タクティクス・オウガ」や「ファイナルファンタジータクティクス」が有名です。最近のゲームで挙げますと、「GOD WARS 日本神話大戦」もクォータービューです。

GOD WARS 日本神話大戦 -PS4

GOD WARS 日本神話大戦 -PS4

街づくり系のシミュレーションや、シミュレーションRPGをはじめ、クォータービューはシミュレーションと相性が良いのかもしれません。

そして、クォータービューがカッコいいは完全に同意です!

自由度の中にある不確定要素

カイロくんのインタビュー記事にも書いてありますが、A列車で行こうは自由度が高いです。レトロでローカルな街づくりを目指しても良いですし、通勤電車だらけの近代都市を目指すこともできます。線路は引かずに、バスだけで発展を目指すプレイングも可能です。

A列車で行こうがおもしろいのは、完全には発展を制御できないことです。あくまでA列車は、列車やバスが乗客を運んだ結果として、街に需要が発生し発展します。もちろん、自ら子会社(施設)を建設して、ある程度コントロールすることは可能ですが。

列車が乗客を運び街が動きはじめると、何らかの建物が駅の周辺に建設されていきます。何が建設されるかはわからないので、ワクワクします。自由度の中にある不確定要素が、ゲームをおもしろくしているのです。

なぜか商業施設はボーリング場だらけ!・・・なんて街も、もしかしたら起こり得るかもしれません。

予算の限られた環境下での経営

A列車で行こうは、好きなだけ駅や施設が建設できるわけではありません。プレイヤーは鉄道会社の社長なので、お金を上手にやりくりする必要があります。

ときには銀行からお金を借りたり、株を購入して資産を運用します。もし無制限にお金が使えて、何でもやりたい放題だったら、飽きも早いと思います。

でも、やりたいことがすぐに実現できないからこそ、いざ目的を達成すると満足感を感じます。そして、制約があるからこそ、人は創意工夫を凝らします。

つまり、自由度の中に制限があることによって、そこに創意工夫というおもしろさが生まれているのです。

箱庭を見守るという感覚

A列車で行こうは、直接プレイヤーが街を発展させるわけではありません。プレイヤーはあくまで、列車やバスといった交通機関を充実させ、街の発展を促します。

Wikipediaでは、箱庭ゲームは「ミニスケープ」の項目に掲載されています。

プレイヤーがゲーム内の環境を操作することによって、キャラクターなどが間接的に影響を受けて自発的作業を行ったり、状況の変化をもたらすゲームを指す。

箱庭ゲームで重要なのは、見守るという視点の存在だと個人的に思っています。野球チームやサッカーチームなら、監督の立場です。選手に指示は出しますが、最終的にプレイするのは選手たちです。

箱庭ゲームがおもしろいのは、プレイヤーは直接的に箱庭に関与できないという、我が子を見守る母親のような感覚にあるのではないでしょうか?

さいごに

青春時代からずっとゲームを作り続けている、カイロくん(臼井氏)の姿勢は、やっぱりカッコいいです。

余談ですが、「自分がおもしろいと感じたゲームのおもしろさの理由を追求」してみるのは、案外オススメかもしれません。

もしかしたら、そこに自分が作りたい(携わりたい)サービスや、ヒットするサービス作りに向けたヒントが詰まっている・・・かも。

A列車で行こう3D NEO ビギナーズパック - 3DS

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A列車で行こうDS ナビゲーションパック

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