先日、Kuin言語の本を書いてみたいという記事を書いてみたのですが、その関係で自宅のPC環境をMacからWindowsに変更してみました。
Windowsは久々に起動したので、まずWindowsの更新にとても時間がかかりました。Firefoxも、同じく久々に起動したため、32ビットのVersion 53から64ビットのVersion 62へ、一気にジャンプアップしました(驚き)。
せっかくWindowsを起動したわけですから、Kuin言語で遊びつつ、WindowsでもRe:VIEWで技術書を書きたくなります。
過去に「Dockerを活用し、Re:VIEWによる技術書の執筆環境を構築する最短経路 for Mac」という記事を書いたのですが。同じような手順で、Windowsでも技術書が書きたかったため、やってみた結果を共有します。
Docker for Windowsはインストールできない
なんとも困ったことに、「Docker for Windows」はインストールできませんでした。Proでないと駄目みたいです。
自宅パソコンのWindows 10は、Homeでした。
Windows Subsystem for Linux(WSL)はうまくいかなかった
WSL自体はインストールできたのですが、何故かUbuntsuをインストールしようとすると、毎回Windowsが異常終了します。
2回ほどやり直してみたのですが、いずれも失敗したため、この方法は諦めました。
Linux上でDockerを動かせば、楽ができると思ったのですが。
Docker Toolboxを使ってみる
色々と調べてみた結果、「Docker Toolbox」であれば動かせそうという情報に行き着きました。実際に試してみたのですが、これも少し苦戦しました。
最初、何も選択は変えずにインストールしてみました。しかしながら、デスクトップに増えた「Docker Quickstart Terminal」から起動しても、IPアドレス(ネットワーク)関連で失敗してつまづきます。
Install VirtualBox with NDIS5 driverのチェックをつける必要がある
原因を調査した結果、インストール設定に問題があることが分かりました。
どうすれば良かったのかと申しますと、「Install VirtualBox with NDIS5 driver」のチェックを、必ず付ける必要があったのです。
チェックをつけると「Docker Quickstart Terminal」のセットアップが無事に成功し、起動完了のクジラが表示されるようになります。
PDFの生成方法はMacと同じです
「Docker Quickstart Terminal」上で、Macと同じく「docker run」を叩きます。
そうすれば、プロジェクト直下にPDFファイルが生成されます。
docker run \ --rm \ -v $(pwd):/work \ -v $(pwd)/.texmf-var:/root/.texmf-var \ vvakame/review:latest /bin/sh -c "cd /work && review-pdfmaker config.yml"
紆余曲折ありましたが、結果的にはMacと同じdockerコマンドで、Re:VIEWからPDFを生成することに成功しました。
これで、MacでもWindowsでも、同じように技術書が書けそうです。
Dockerを使わないという選択肢もありである
「Docker Toolbox」を使えば、Windows 10 Homeでも大丈夫ということは分かりました。しかしながら、Windowsとdockerの組み合わせは、私と同じく悪戦苦闘した人も多いのではないかと思います。
実は、KCさんの「今日から始める!Re:VIEW執筆環境構築」という本があります。私は、技術書典5の会場で購入しました。
本書は、Windows向けの執筆環境を構築するための本です。
KCさんの本では、dockerを使わずに、Ruby経由で普通にRe:VIEWをインストールしています。
私は、Macと同じやり方をしたかったため、PDFの生成手順をdockerで統一してみることにしました。ただ、素直にRe:VIEWをインストールして使う選択肢もありだと思います。
さいごに
取り急ぎ、Windowsでも、Macと同じように技術書を書く環境は整いました。docker経由でもRubyのgem経由でも、どちらでもPDFは作れます。
あとは本を書いていくだけですが、しばらくはKuin言語の勉強をする必要があるので、知見を溜めつつのんびり書いていこうと思います。