ネット将棋とソフト指し、傾向と特徴から見破り方を考えてみる

f:id:konosumi:20180605003943j:plain

私の日課は、夕飯を食べながら将棋動画を観ることです。

主にYouTube(ユーチューブ)で鑑賞することが多く、将棋系YouTuber(ユーチューバー)による将棋ウォーズでの対局が多くを占めます。

さて、YouTubeで将棋を鑑賞していると、たびたび話題になる事があります(主にコメント欄ですが)。ソフト指し疑惑です。

今日はひとつ、このソフト指し疑惑について考えてみようかと思います。

ソフト指しとは何か?

ソフト指しのことを平たく言ってしまえば、自分で将棋を指さないことです。その代わり、将棋ソフトが手を考えます。

今は、無料で優秀な将棋解析ソフトがダウンロードできる時代ですので、やろうと思えば誰でもできます。そして、インターネット将棋の場合、対戦相手が何をやっているかは分かりません。

だから、「ソフト指し疑惑」という言葉が使われるのです。

ソフト指しに現れやすい傾向

やたら強い級位者

級位(段位)が低いにもかかわらず、連勝街道まっしぐらのやたら強い級位者は、野生のプロ、高段者のアマ、もしくはソフト指しである可能性が高いです。

級位者にソフト指しが多い理由は、おそらく捨てアカだからだと思います。ソフト指しがバレて、アカウントが停止されても痛くないのです。

将棋ウォーズは、連勝を続けると自分の級位(段位)よりも強い打ち手と当たることが多いように感じるのですが、それでも勝ち続けるということは、その実力は相当です。

指し手のリズムが一定である

指し手のリズムが一定の場合は、人間が考えていない可能性があります。特に、明らかに「同飛」や「同銀」とするような局面でも、リズムが一定で変わらなければ、疑惑は増します。

人間が指すと、リズムを一定に保つのは難しいです。考えるべき局面で時間を使い、明らかな局面では時間を節約するために早く指すのが普通です。

(注釈:将棋ウォーズの10分(3分)切れ負けでは、時間の有効活用が重要なため、分かりきった手で時間を使うのは勿体無い)

急に強く(弱く)なる

急に相手の手が鋭くなったり、反対に弱くなったりした場合は、相手がソフト指しを始めた(止めた)可能性があります。

初手からずっとソフト指しをする必要もないので、重要な局面だけソフト指しで指すという考え方です。

ソフトとの一致率が高い

将棋ソフトが指す手と一致率が高い打ち手は、ソフト指しである可能性があります。これは言うまでもなく当たり前の話なんですが、意外と多いらしいです。

有名な話で言いますと、ショウヤンチャンネルのショウヤンさんが、ソフト指し疑惑によって引退したことは記憶に新しいです。話によると、ショウヤンさんは将棋ウォーズで降段してしまい、慌てて段位を戻すためにソフト指しを行ったとのことです。

ソフト指しが非難される理由

ソフト指しが非難される理由は、主に以下のような理由ではないかと思います。

  • 自分の実力で将棋を打ってないから
  • 人と人の真剣勝負の場に水を刺さないでほしいから
  • ソフトと打つより人間と打つほうが楽しいから

将棋は対人戦なので、ちゃんと自分の実力で将棋を打ちましょうという話です。

将棋ソフトは感想戦で使おう

将棋ソフトは、上記のように対局中に使うべきではありませんが、一方で感想戦に使うのは非常に有効です。

形勢判断から最善手まで、自分が指した将棋の検討にはもってこいです。藤井聡太氏も、現在はソフトを活用して対局を振り返っているようです。

藤井 : コンピューターを使って、将棋ソフトの形勢判断や読み筋を見ています。

藤井 : 対戦もしますが、メインは解析です。対局を振り返って検討してみて、対局中に自分が考えたことと、ソフトの意見の違いを参考にしています。

引用:藤井聡太 四段 リコー将棋部 座談会 | RICOH Shogi Web Site

藤井聡太氏と将棋の話は、過去にブログでも書いてみましたので、もしよろしければ御覧ください。

www.konosumi.net

さいごに

ソフト指しは悪者のように扱われることが多いのですが、将棋ソフトも有効に活用すれば大きな武器となります。

ソフト発祥の「ボナンザ囲い」「居角左美濃」をはじめ、現在はソフト主導で新たな囲いや戦法が生まれるような時代です。ソフトを味方につけることが、上達の近道になる日が既に訪れつつあるのかもしれませんね。