駅舎鉄の鉄道エッセイで、ローカル線の旅を見届けよ!うっかり鉄道

「うっかり鉄道」という、鉄道エッセイの本を読みました。

うっかり鉄道 (幻冬舎文庫)

うっかり鉄道 (幻冬舎文庫)

イラストが豊富に描かれていて、読んでいて楽しい本なんですけど、かなりマニアックです。私なんかよりも、鉄分は物凄く高いと思う。

読み終えましたので、感想を書いていきます。

鶴見線の国道駅

第一話で登場するのは、鶴見線の国道駅です。著者の能町みね子さんが、一番好きな駅らしいです。いやはや、のっけからマニアックです。

国道駅の改札はガード下にありまして、まるでトンネルのような場所にあります。

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続いて、南武支線の八丁畷(はっちょうなわて)駅が登場します。ちなみに、私は普段から南武線ユーザーですので、八丁畷駅はたまに利用します。京急への乗り換えは微妙にややこしくて、ホームに設置している改札機にタッチする必要があります。

初めて八丁畷を利用したときは、タッチをしなかったせいか、大した移動距離でもないのに大回り換算されてSuicaから引かれました(悲)。確か700円くらいだった気がする(記憶違いでしたらごめんなさい)。

話は戻りますが、鶴見線はローカル線の中では東京からかなり近く、その名の通り鶴見駅から乗れます。下の写真は海芝浦駅ですが、お手軽なローカル線デビューとしてはオススメではないでしょうか?ただ、海芝浦駅はダイヤの本数が少ないので、国道駅のほうがデビュー戦としてはおすすめですが。

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古い寂れた駅舎が好きである

本書で最も印象的だったのは、錆びた駅名の看板で盛り上がるところや、琺瑯(ホーロー)看板な好きであるということを、嬉々と語っているところです。

琺瑯看板というのは、いわゆる以下のような看板のことを言います。琺瑯看板に巡り合うために、北海道まで行ってしまうのですから驚きです。

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本書では、宗谷本線と留萌本線が舞台です。留萌本線は「留萌~増毛間」が2016年に廃止され、残る深川~留萌間もバス転換が検討されているような寂しい路線です。ただ、この本自体は2010年に刊行された「おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道」が元となっているので、おそらく廃線で話題となる前の話かと思います。

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平成8年8月8日に、八のつく駅で切符を買う

第3章は、読んでいてお茶を吹き出しそうになりました。平成8年8月8日の8時8分に、八のつく駅で切符を買うという事がきっかけとなり、ゾロ目切符をめぐるエッセイがスタートします。

私も比較的鉄道は好きな方でして、興味はあるのですが、そのような楽しみ方があるとは全くもって思いつきませんでした。

さらになんと、同じ様なことを考える鉄道ファンが、他にもたくさんいると言うのですから驚きです。

市川紗椰さんの解説が素晴らしい

本書の巻末に、市川紗椰さんの解説があるのですが、これが鉄道愛に満ちておりまして、とても素晴らしいです。そこに、○○鉄の種類を解説した話があります。

解説を読んで初めて知ったのですが、〇〇鉄にはこんなにたくさんの種類があるらしいですよ。

  • 乗り鉄:鉄道に乗ることが好き
  • 撮り鉄:鉄道写真を撮ることが好き
  • 音鉄:列車のモーター音などの鉄道の音が好き
  • 車両鉄:車両そのものが好き
  • スジ鉄:時刻表を見て楽しむ
  • 収集鉄:鉄道にまつわるアイテムを集める
  • 呑み鉄:列車でお酒を飲む
  • 模型鉄:鉄道模型を楽しむ
  • 駅舎鉄:駅舎が好き
  • 空想鉄:架空の鉄道を想像して楽しむ
  • 他にも、懐古鉄、基地鉄、廃鉄、ゲーム鉄、ママ鉄、受信鉄、葬式鉄などがあるらしい

ちなみに、私は乗り鉄です・・・と言っても、全国の鉄道を乗り回してみたいなことは全然できていないので、乗り鉄と言えるほどではないんですけどね(汗。

さいごに

本書は、たまたま駅の本屋でみかけたので購入しただけなのですが、かなり深い鉄道ネタのエッセイでした。

著者の能町みね子さんは「JR派!」と巻末で豪語しておりますが、本書にはゆいレールや江ノ島電鉄(江ノ電)の他、土電(高知の路面電車)も登場します。北から南まで、バリエーションが豊富な鉄道エッセイです。

余談ですが、次の電車を待つまでの時間をカフェで時間を潰す辺りが、女性っぽいです。お洒落なカフェには目がないようですが、意外にローカルな場所にもカフェがたくさんあるのですね。

私も鉄道は大好きなので、本書はとても楽しく読めました。ちなみに、私の好きな映画は「僕達急行 A列車で行こう」でして、以前、川崎から何の目的もなく上野東京ラインに乗車して、車窓を楽しむという乗り鉄(車窓鉄)をやってみたりしてみました。

www.konosumi.net

鉄道旅行には、独特の魅力があります。本書はローカル線を舞台にした鉄道エッセイでしたが、ローカル線の旅はとても風情がありますし、鉄道ファンのみならずオススメですよ!

うっかり鉄道 (幻冬舎文庫)

うっかり鉄道 (幻冬舎文庫)

僕達急行 A列車で行こう

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