恋は雨上がりのように あなたが諦めきれないことはなんですか? - 映画感想

仕事を適当な時間で切り上げて、今日は映画を観てきました。映画「恋は雨上がりのように」です。

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17歳の高校2年生「橘あきら」と、45歳のファミレス店長「近藤正巳」の異色の片想いを描いた青春物語です。恋愛モノかと思いきや、忘れかけた夢や青春を思い出させてくれる、とても素敵な映画でした。

感想にはネタバレがありますのでご注意ください!

夢を追い続けることの大切さ

映画で最も心に刺さった一言は、九条ちひろのひところです。

「未練ではなく執着って言うんだ」

未練という言葉は後悔を想起させますが、一方で、執着は諦めないで取り組み続けることを言います。この一言で情熱を取り戻した近藤正巳は、再びペンを握り小説を書き始めます。

近藤正巳は、小説家になることを夢見ていました。しかしながら、その夢は終わってしまったわけではありません。諦めない限り、執着する限り、続けることができるのです。

私自身も、映画を観ている途中で、忘れかけていた夢を思い出しました。「若い頃じゃないとできない、もう夢を追うのは諦めて現実を見よう」そう思いがちな私達に対して、恋は雨上がりのようには、夢を追い続けることの尊さを教えてくれます。

かけがえのない財産を思い出す

「橘あきら」と「近藤正巳」の恋愛は、残念ながら素直に実ることはありませんでした。しかしながら、決してエンディングはバッドエンドではないですし、二人は恋愛を通して、それぞれ大切なことを思い出します。

俺は橘さんといると、忘れかけていた、かけがえのない財産ってヤツを思い出すことができるよ・・・

近藤は、走る事を諦めきれない橘の気持ちを見抜いていました。そして、橘に触発された近藤もまた、小説家になることを諦めきれないでいたのです。

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恋も陸上も諦めない

主人公である「橘あきら」が執着していることは、陸上です。アキレス腱断裂によって、リハビリを余儀なくされた橘ですが、その夢は終わってしまったわけではありません。

橘の前に現れた「倉田みずき」は、同じくアキレス腱断裂を経験した高校1年生です。彼女もまた、本作において橘の気持ちを突き動かします。

私には、橘は恋のために陸上を諦めようとしていると感じられました。彼女がアルバイトの仕事に精力的に励んでいる理由も、半分以上は店長の顔を見るためだと思います。

ただ、ここからが本作の真骨頂でして、なんと橘が選んだ選択は「恋も陸上もどっちも諦めない」というものでした。この潔さが気分爽快でして、映画の結末を見ても、彼女はやはり恋も諦めていないように見受けられます。

魅力的なサブキャラクター陣

本作の特徴として、もうひとつ特徴を挙げるとするならば、主人公以外の登場人物も含めてサブキャラクターの使い方がうまいということです。

特に「喜屋武はるか、加瀬亮介、倉田みずき」といったサブキャラクター陣は、みんな憎めないキャラであり、かつ主人公の心を突き動かします。

年の差のある恋愛にずっと否定的だった加瀬ですら、最後には背中を押してくれるのです。

さいごに

映画「恋は雨上がりのように」は、忘れかけていた青春や夢、執着したいことを思い出させてくれる作品でした。

夢を追う人生に対して、現実を見ろというのは簡単です。でも、諦めないこと、執着することの大切さを、私はこの映画から学びました。

45歳のファミレス店長だって、夢を持っていいし、執着したって良いんです。人生は、何歳になっても青春なんですよ。