推理の冴え渡る家事代行を見よ!ただいま家事見習い中【書評】

「ただいま家事見習い中 - ハウスワーク代行・亜美の日記 (中公文庫)」を読みました。

ただいま家事見習い中 - ハウスワーク代行・亜美の日記 (中公文庫)

ただいま家事見習い中 - ハウスワーク代行・亜美の日記 (中公文庫)

結論から先に言ってしまうと、とてもライトにさくさく読めて楽しい本です。いわゆる人の死なないミステリですので、気楽に読んでみてください。

それでは、感想を書いていきます。ネタバレありますのでご注意ください。

家事代行の行先に事件あり

本作の舞台は吉祥寺です。吉祥寺と言えば、下町で有名ですね。さて、苦学生として、大学に通いながらアルバイトに励んでいた主人公の亜美ですが、なんとアルバイト先のコンビニが潰れてしまいます。

そんなこんなで、アルバイト先を求めて家事代行として働くことになった亜美ですが、家事代行先ではトラブルの連続です。

  • 散歩していた犬が子供を噛んだ
  • 代行先のお宅の絵画が盗まれた
  • 代行先のおじいちゃんが痴呆の疑いをかけられている

言ってしまえば、名探偵コナンばりに行く先々で事件が起こるような展開です。はっきり言って、とても可哀想です。第一話では、なんと濡衣の疑いまでかけられてしまうのです。

家事代行は推理する

さて、行く先々で事件が起こる亜美ですが、頑張って自ら解決します。持ち前の推理力とひらめきで、見事に謎を解き明かしてみせるのです。

ちなみに、謎そのものはそこまで難しい謎ではありませんし、一話あたり100ページ前後です。なので、脳はフル回転せずに気楽に読めます。

そして最後は大団円

本作の特徴は、全話すべてがハッピーエンドで終わることです。読後感はとても良くて、気分もすっきりします。

さらに、主人公である亜美は努力家で、かつ真面目で素直な性格です。周りに流されず、真摯に家事代行に向き合います。第一話での「海斗くんに正直になってもらいたかった」は、まさに亜美の性格が表れています。

さらに、第三話のカマキリでは、思わずほろっときてしまいました。弱ったカマキリをそっと見守るおじいちゃん、いじめられっ子をそっと見守るおじいちゃん、とても優しいお話です。

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さいごに

「劇的に感動する!」「この本は凄い!」・・・というような本ではないのですが、ライトなミステリとしては読みやすい本でした。

それにしても、亜美が優秀すぎて羨ましいです。代行先からは好かれ、料理も家事もこなし、性格も努力家・・・非の打ち所がないじゃないか!

私みたいな「ぼんくらと」は大違いですね。

ただいま家事見習い中 - ハウスワーク代行・亜美の日記 (中公文庫)

ただいま家事見習い中 - ハウスワーク代行・亜美の日記 (中公文庫)