【感想】ゲームの面白さとは何だろうかを肴にして、自分がゲームが面白いと感じるポイントも語ってみる

「ゲームの面白さとは何だろうか」は、慶應義塾大学が発行している書籍です。たまたまブックファーストで見かけまして、100ページ程度で気楽に読めそうなので買いました。

ゲームの面白さとは何だろうか (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)

ゲームの面白さとは何だろうか (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)

想像以上に学術的な書でして、真面目にゲームの面白さを研究しています。

面白いという感情を測定することは難しい

まず始めに、大前提として面白さを測定することは難しいということの話から、本書はスタートします。

私もそうですが、面白いゲームはひたすらに没頭しますよね?その際に、何か分かりやすいような感情表現をするかと言うと、そんな事はありません。ゲームのプレイ中は、基本的に無言です。

さらに、ゲームを面白いと感じるポイントは千差万別です。例えば、私は比較的難しい難易度のゲームを好みますが、他の人はそうとは限りません。難易度は低く、さくさく進めるゲームのほうが好きという方もたくさんいるでしょう。

クソゲーの対極に面白さがあると考える

この考え方は、比較的論理的です。つまらないの反対は面白い、そういうことです。

本書では、ネット上に書かれた様々なゲームレビューを集計した事例が掲載されています。

  • 強すぎてクリアできない
  • 操作性が悪い
  • グラフィックがしょぼい
  • ゲームバランスが悪い
  • シナリオが矛盾だらけ
  • 設定が破綻している
  • 理不尽なバグが発生する

ただ、これらを分類して実際に実験を行なってみても、ゲームを面白いと感じるポイントは様々だったため、画一的な面白さのポイントを決定することはできませんでした。

操作や行動から測定する

操作性が良い、グラフィックが綺麗、そういった心理的な感情で訴えかけるだけでは、画一的な面白さを測定することは難しいという結論に至った筆者人は、次に行動や行為から面白さを測定してみようと考えます。

此処から先は、実際にどのような実験を行なったのかが本書に掲載されていますので、ぜひとも読んでみてください。

ここから先は、私が考えるゲームの面白さをつらつらと語ってみようかと思います。

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私がゲームを面白いと感じるポイント

難易度:再試行でコツを掴めばクリアできる絶妙の難易度設定

まず始めに、簡単にクリアできてしまうゲームには、あまりやりがいは感じません。やはり、ある程度の苦労はあったほうがゲームは面白いです。

・・・でも、この「ある程度」の基準は千差万別な上に、プレイヤーの腕前やスキルに依存します。そこが難しいところですよね。

ただ、この難易度設計がとても素晴らしいのが任天堂です。任天堂のゲームは万人向けが多く、特にスーパーマリオブラザーズを模範例とするのでは良いのではないでしょうか?

グラフィック:世界観にあったグラフィック

ゲームの面白さを、グラフィックが綺麗かどうかだけで判断したことはあまりないです。むしろ、こだわりのあるグラフィックかどうかを重視しています。先日ご紹介したゴルフストーリーなんかはその典型であり、こだわりのある2Dドット絵が味があって好きです。

www.konosumi.net

一方で「オーディンスフィア レイヴスラシル」は、とても世界観にあったグラフィックを表現しています。重要なのは、グラフィックの綺麗・汚いではなく世界観にあったグラフィックで表現しているかどうかではないでしょうか?

www.youtube.com

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4

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ゲーム性:ゲーム性重視なのかシナリオ重視なのか

私は、ゲームは大別すると「ゲーム性重視」と「シナリオ重視」に分けられると考えています。

例えばシュタインズゲートのようなアドベンチャーゲームであれば、良質なシナリオが最も重要であることは明らかなのですが、難しいのはRPGです。

RPGの場合、戦闘はそこそこだけどシナリオが秀逸で高評価を得ることもあれば、戦闘は面白すぎるけどシナリオはオマケ程度の扱いでも高評価を得ることもあります。

おそらく、これはゲームクリエイターが何を重視したのかによると思うのです。だから、一概には言えないのが難しいところですね。

世界観:オリジナリティがあるかかどうか

私は思ったよりも、世界観を重視します。よく雰囲気ゲーと言われることもありますが、独特の世界観やオリジナリティと言うのはとても大事だと思うのです。

私が大好きな「おさわり探偵小沢里奈」は、独特の世界観が人気を集め、その後の「なめこ栽培キット」の大ヒットへと繋がりました。

おさわり探偵 小沢里奈

おさわり探偵 小沢里奈

一方で「逆転裁判」は、法廷バトルという唯一無二のゲーム性によって、現在も続いている人気シリーズです。

逆転裁判123 成歩堂セレクション Best Price! - 3DS

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ただ、こういったオリジナリティのあるゲームは、独特のプレイ感覚を生むため、合う合わないという選別が発生します。私には合わないと感じるゲームであったとしても、他の人もそうとは限らないのです。

さいごに

こうやって洗い出してみると、如何にゲームの面白さを感じるポイントがバラバラであるかを痛感します。

しかしながら、ゲームの面白さを科学的に測定できるようになれば、今よりももっと面白いゲームが誕生するであろうことは間違いありません。

・・・というわけでして、研究にはとても興味があります。ぜひとも、今後も続けて欲しい研究分野です。

ゲームの面白さとは何だろうか (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)

ゲームの面白さとは何だろうか (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)