Scrum Alliance(スクラムアライアンス)の認定を受けて、認定スクラムマスターになりました。
認定スクラムマスター研修は、参加費用もそれなりである代わりに、内容も非常に濃い研修でした。忘れてしまう前に、内容をまとめていきます。
研修の進め方
認定スクラムマスター研修の進め方は、団体や年度によって異なります。「一律的にこれだ!」という決まりが、決まっているわけではありません。
逆に言えば、研修の内容は毎年ブラッシュアップされていくわけです。
私の場合は、唯一の日本人の認定スクラムトレーナー(CST)である江端一将氏が講師を勤め、課題を解いていく過程で知見を得ていく、実戦スタイルでの研修でした。
スクラムを知っている事は前提
研修といっても、スクラムについてゼロから学習していくわけではありません。予め、スクラムについて予習(もしくは実践)していることが前提となります。
そして、スクラムについての予習は絶対にしておいた方が良いです。
- デイリースクラムとはどのような目的で開催されるのでしょうか?
- スクラムでは「透明性」「検査」「適応」が3つの重要な柱になります。あなたは知っていましたか?
講義スタイルで進めるわけではなく、実戦スタイルでの研修になります。既に得ているスクラム知識を、補足したり実践するような場所であることを心掛けましょう。
研修は大変、でも実践はもっと大変
研修の間は、ずっと頭をフル回転し続けるような3日間になります。初日は疲れ果ててしまって、研修が終わった後はずっとお酒を飲んでました(笑)。
つらい側面もありますし、大変な研修でもありますが、合理性や論理性をとにかく追求し、チームを正しい方向に導いてくための3日間でした。
研修は「研修よりも、実務はもっと大変です」という一言で締めくくられます。
私も、それはその通りだと感じました。実務では、不足の事態がもっとたくさん発生します。スクラムマスターは、スクラムの奴隷であってもならず、臨機応変に対応できる必要があります。
研修を経て、自分が不得意とする点も見えてきたので、そこは復習しつつ頑張っていきたいと思います。
アジャイルサムライとカイゼンジャーニーで予習する
私は、過去に「アジャイルサムライ」や「スクラム実践入門」を読んでいたのですが、それぞれ研修でも役に立ったように感じます。
今であれば、カイゼンジャーニーを組み合わせてスクラムを学習されるのも良いかもしれません。
- アジャイルサムライで、アジャイルについて知る(知識編)
- カイゼンジャーニーで、スクラムの実践的なプラクティスについて知る(実践編)
- スクラム実践入門で、他社のスクラム事例について知ってみる(事例編)
カイゼンジャーニーは読み物としての側面もあって、純粋に読んでいて面白いです。数時間あれば読めますので、一読されることをオススメしますよ!
(注釈:カイゼンジャーニーはエンジニアの間で話題の書で、私も読みました)
カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
- 作者: 市谷聡啓,新井剛
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: Kindle版
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さいごに
研修で得た教訓や課題を整理して、実際のスクラム開発を円滑に進めるよう、頑張っていきたいです。カイゼンジャーニーじゃないですが、最初から円満にスクラムがまわるプロジェクトの方が少ないであろうことは、想像に難くありません。
ベースとなる知識があって、それを臨機応変に組み合わせて行けるスクラムマスター(スクラムチーム)は、やっぱり強いです。
・・・でも、「知識」「行動」「マインドセット」が伴ってこそスクラムマスターなのですが、私の場合は行動とマインドセットが鍵でした。
「より良いプロダクトや、スクラムチーム(チームメンバー)のために、スクラムマスターとして頑張ろう!」
そう強く思えるマインドセットこそ、スクラム開発の第一歩なのかもしれませんね。
おまけ:オンライン試験と合否について
認定スクラムマスターの合否は、研修が終わってから、後日メールアドレスに合格者のみ通知されるようです。合格者にはオンライン試験の案内があり、私はオンライン試験を受けました。
- 制限時間はなく、じっくりと腰を据えて受験することができます。
- オンライン試験のため、受験場所に決まりはありません。
オンライン試験では「スクラムについての知識」に加えて「こういう局面において、スクラムマスターのあなたはどう行動しますか?」といった実践的な問題も出題されます。
じっくり考えていけば、答えにたどり着ける問題ではあったので、集中できる場所で落ち着いて受験されることをオススメ致します。合格すると、無事に認定証が発行されます。
ちなみに、認定スクラムマスターの合格率は、他の参加者に聞いてみたところ55%程度らしいです。ただ、試験の内容は毎年アップデートされますし、参加者のレベルによってもマチマチでですので、一概には言えません。