少し前の話ですが「Unity Asset Store」にある無料のレトロ系シューティングゲームの素材を活用して、シューティングゲームを開発しました。
ちなみに、無料の素材とは以下のような素材のことです。 assetstore.unity.com
その時の知見を溜め込んだままだったので、共有して行きたいと思います。
開発したシューティングゲーム
GitHubに置いてありますので、自由にプレイしてください。
- 最初に「 Start」をクリックした後は、矢印キー(十字キー)以外は使用しません。
- 弾は自動で発射されます。
ゲーム制作の練習用に開発したため、ごくごく普通のシューティングゲームです。
https://konosumi.github.io/unity-bit-field-web-game/
ゲーム制作の覚え方
ゲーム制作を覚えるために必要なことは、そこまで多くはありませんでした。
私の場合は、Unity本を一冊読んだ後に、Unity公式の2Dシューティングのチュートリアルをこなしました。
ちなみに、2Dシューティングゲームのチュートリアルにした理由は、私が作りたいのは2Dシューティングゲームだったからです。

Unityの教科書 Unity 2017完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 (Entertainment&IDEA)
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ゲーム制作に対する誤解
私の場合もそうでしたが、ゲームを作りたいと考えた時、まずはゲームプログラミングを勉強しようと考えます。ゲーム制作のプログラミングは、昔に比べて敷居が下がっているため、独学で覚えることは可能です。
ただ、今回ゲームを制作した上で改めて感じたことは、ゲーム制作においてプログラミングは、全体の中の一部でしかないと言うことです。
コンセプトを練らないとエターナる(頓挫する)
ゲーム制作において最も重要なことは「どんなゲームを制作したいのか」を決めることです。
コンセプトを練らないまま普通のゲームを作ろうとすると、高い確率でエターナります(頓挫します)。私も、Unityでシューティングゲームを作ろうと思ったのは人生で三回目なのですが、ほとんど挫折してばっかりでした。
何故なら「頑張って作ったところで、このゲームに価値があるのだろうか?」と途中から感じ始めてしまい、モチベーションがどんどん下がっていくからです。
サウンドとイラストとアニメーション
極論を言ってしまえば、プログラミングは書けば動きます。「C#」の文法を覚えて、Unityのライブラリの使用法を覚えて、後は書いていくだけです。
これは私がエンジニアだからなのかもしれませんが、ゲーム制作の壁は、やはりサウンドとイラストとアニメーションです。Unityの入門書では、大抵サンプル用の素材が用意されていますが、実際の開発では自分で用意しなければなりません。
ただ、Unityは「Asset Store」が充実しているので、ある程度はカバーすることができます。しかしながら、良い素材は有料であることが多く、購入に躊躇してしまうことが多いです。「素材にお金を使う程の良いゲームなのか?」と思った時点で、またもやゲーム制作はエターナります。
ゲームの教科書を読んでみよう
ちくまプリマー新書から発売されている「ゲームの教科書」という新書があります。この本なんですが、なかなか面白いです。
主な議題として「面白さとは何か?」といった話や、「ゲーム業界にはどのような職種があるのか?」といった話が展開されています。
面白いゲームを作るためには、企画から設計、プログラミングまでを、トータルに広く浅く覚える方が良さそうです。
ただ、一人で全部を遂行するのは大変なので、同人ゲームサークルといった、複数人で開発するスタイルがインディーズでも主流なのでしょうね。私のようなコミュ障にとって、仲間探しは高い壁として立ちはだかりますが(苦笑)。

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さいごに
私がこの記事で言いたかったのは「ゲームを作りたいのならば、プログラミングを覚える前にどんなゲームを作りたいのかを考えよう」という話です。
まずはプログラミングで始めてしまうと、私のように高度な確率でエターナります(頓挫します)。今回ゲームを開発してみて、改めてゲームの企画屋の凄さを痛感しました。
面白いゲームが思いつくって凄いことですよ!
ちなみに、同人ゲームの場合は「あのキャラをアクションゲーム化して動かしたい」とか、キャラクター駆動で開発がスタートすることもあると思います。最近は同人ゲームをプレイしていなかったので、久々に秋葉原にでも行って、最近の流行でも見てこようかなぁ。
(追記) 補足:ミニマムなゲームから始めよう
そう言えば、この記事を書こうと思った動機は、inwan氏の「秘密警察ギャボリン」をプレイしたからなんです。僕のゲーム開発がエターナるのは、開発リソースが少ないのにも関わらず、それなりな規模のゲームを作ろうとしているからかもしれません。
最近のゲーム業界は、コンシューマに加えてスマホゲームも大作化し始めておりますが、ゲーム制作はミニマムなゲームから始めるを徹底した方が良さそうですね。
http://blog.inwans.com/entry/2018/02/08/215152blog.inwans.com