技術書典4に向けて、技術同人誌の執筆をはじめました。今はガシガシ、Markdownで執筆しております。
技術書を書き始めるにあたり、どうやって書けば良いのかを調査したのですが、私が調べた限りでは「GitBook」と「Re:VIEW」のどちらかが使われることが多いようです。
私は、現時点では「GitBook」を使って同人誌を書いています。その点も踏まえて、一度整理してみたいと思います。
GitBook はお手軽に書き始めることができる
GitBookの良いところは、書き始めるまでの敷居が圧倒的に低いことです。
最低限必要なのは、README.md、SUMMARY.md、そして本文のMarkdownファイルであり、最低限3ファイルあれば、執筆の準備はOKです。
- README.md
# はじめに 本書は、◯◯と△△を活用した、□□を構築するための本です。 〜〜以下、Markdownが続く〜〜
- SUMMARY.md
# 目次 ## 序論 * [はじめに](README.md) ## 本文 * [第1章 ◯◯とは](chapter/chapter_1.md) * [第2章 △△について](chapter/chapter_2.md)
SUMMARY.mdから他のmdファイルにリンクすると、出来上がったPDFやEPUBに、本文が組み込まれます。
インストールは、下記のようなサイト様を参考にして実施ください。
gitbookはJavaScriptで出来ているため、Node.js(npm)を必要とします。そこにCalibreという、電子書籍管理ソフトを加えればOKです。
私は、MacBookで nodebrew を使用しているため、nodebrewでgitbook をインストールしました。Calibreのインストールも、コマンド一発です。
brew cask install calibre
GitBookを思い通りに扱うことは難しい
GitBookの設定は、book.jsonというファイルで行ないます。
- book.json
{ "pdf": { "pageNumbers": false, "paperSize": "b5", "fontSize": 10 } }
・・・なのですが、pageNumbersをfalseにしてもページ番号が消えなかったり、上下左右のマージンを設定してもうまく反映されなかったりと、どうにも思い通りに動きません。
解説サイトを参考にして、指定通りのコンフィグを設定しているはずなのですが。。。
Configuration · GitBook Toolchain Documentation
特に書いていて辛いのが、謎の空ページ(空白ページ)が出来てしまうことがある点です。1ページに収まっているはずなのに、何故か余計な空ページが追加されてしまいます。
本文の量を絶妙に調整すれば、解消することはできるのですが。そうすると、上から下まで目一杯使うことが出来なくなってしまうため、余白の多い本になってしまいます。
Re:VIEWは本格派で、色々できる
Re:VIEWは、GitBookと比較すると本格派です。書き始めるまでの敷居は、GitBookほどお手軽ではないのですが、その代わり、しっかりした本が制作できます。
なお、Re:VIEWには専用の独特の記法がありますので、執筆の際には、チートシートを見ながらやることになります。
ReVIEWの構成は、以下の「ReVIEWサンプル書籍データ」を参考にすると良いでしょう。
まとめ
GitBookは確かにお手軽なのですが、お手軽さ故に粗が目立つ部分があります。これは、GitBookというツールそのものが、本来Web用のドキュメント作成向けに作られたからだと思います。
しかしながら、私は普段からMarkdownに慣れ親しんでおり、このブログもMarkDownで書いています。ブログも本も、大事なのはコンテンツです。そこで、まずはGitBookを使って、慣れ親しんだMarkDownで、ガシガシ本を書いていくことにしました。
ただ、GitBookには、背表紙をつける機能がなかったり、思い通りにPDFのページ分割がされないといった欠点があります。そこで、最終的に本にするときには、Re:VIEWを使うことに決めました。
md2reviewという、GitBookとRe:VIEWの間を橋渡ししてくれるツールもあるようです。最終的にはRe:VIEW形式にコンバートして、微調整した上で技術書典4に臨もうかと思っております。
おまけ
ちなみに、今日はがっつり、10ページも執筆することができました。
・・・というわけで、早速ビールを解放するに至ります(笑)。でも、ビールの解放は、ブログを書き終えてからにすれば良かったです。
飲みながらブログを書くのはおすすめ出来ないと言うことが、本日よく分かりました。飲んでしまうと、ブログの本文を考えるのが辛くなってきますね(苦笑)。
--
そう言えば、VIEWと聞くとインディーズ時代の「FIELD OF VIEW」が思い浮かぶ、FOVクラスタの人間です。「時を止めたい」というVIEW時代の曲がありまして、これが中々に良い曲なのです。