今日の通勤では「Automagic Podcast #206 」を聴いておりました。ゲストはGoodpatchのCEOである土屋尚史さん(@tsuchinao83)です。なかなかに興味深い回でしたので、感想を書いていきます。
1対50のフラットからの変貌
経営者1人でマネージャーなし、完全フラットからの組織改善の話はかなり聴き応えがあります。
- どこが失敗の轍なのかを分かっていたとしても、やっぱり轍は踏む
- 最後に大事なのは逃げないこと
- 3ヶ月をかけて全員と1on1を行なった
- ピクサー流を意識した
1対50のフラットという構成がそもそも珍しいので、ここだけでも聴いてみると良いと思います。フラットを卒業して、しっかりと組織化をはかっていくというお話です。
デザインは表面上の話だけではない
私が思うに、デザインと聞くとアートを思い浮かべる人が多いと推測しています。だからこそ、そのイメージを払拭することが出来るUXデザイナーという職種が流行っているのだと思いますが。
- アメリカのデザイナーはディレクターのような役割もこなす
- 日本のデザイナーはビジネス感覚が足りない
・・・という話もありましたが、結局のところプロダクトはビジネスに直結するので、ビジネスを含めてデザインできるデザイナーこそ、最強なんだろうなぁ。
デザイナー vs エンジニア
私の過去の経験では、デザイナーは静止画で綺麗な画面を描くけれど、いざエンジニアがデザインをアプリ上で再現して動かしてみると「しっくりこない」「開発しづらい」みたいな不満が双方から出ることはよくあります。
最近だと、デザイナーが「Android Studio」や「Xcode」を使って、エンジニアと連携して動くデザインを描くという取り組みに非常に興味あります。
「垣根を作らずに、双方の業務領域に歩み寄っていく」ことが必要なのではないかと。「Sketch」はエンジニアでも使いやすかったりしますしね。
ただ、垣根を取っ払おうとすると密に連携する必要があるので、それもデザインの内製化が進んでいる理由の一つではないかと推測しています。
複数の視点を身につける
土屋さんのファーストキャリアは営業という話もありましたが、デザインをするためには色々な視点からモノを見る必要があるという話は、非常に納得しました。
「デザインだけするデザイナー」「開発だけするエンジニア」ではなく、スキルや視点の組み合わせが価値を生むという話は、そう言えば、わかばちゃんの「湊川あい」さん(しがないラジオ)の話と似ていますね。
さいごに
最初から最後までかなりおすすめの回でした。通勤電車を乗り過ごしそうになるくらいに濃い話です。
楽しいお話をありがとうございました。