機械学習が流行っています。大型書店に行くと、必ず特集が組まれているくらいの人気振りです。
実は私も流行にのろうとした一人でして、過去に機械学習の本は2冊ほど購入しています。しかしながら、読んでもさっぱり中身が理解できないのです。
理由は単純で、所々に出現する数式でつまづいてしまうからです。
そういうものだと割り切ってしまえば良いのかと思い、最初は無視して進めていました。しかしながら、読み終えたところで何ら理解していない自分に気づき、数学を基礎からやり直してみることにしました。
高校数学を基礎からやり直してみる
機械学習に必要な数学だけをやり直していくのが近道なのでしょうが、がっりと数学に触れてみて自分の数学力に絶望したので、高校数学からやり直しています。
そして、久しぶりに数学を勉強し直しているのですが、数学は意外に楽しいことに気づきました。
これはおそらく、学習方法の違いにあると思います。学生時代の私は、問題を解くために公式を暗記することばかり重視していたのですが、今は本質を覚えることに重きをおいているため、数学の奥深さに気づきました。
長岡の教科書で講義を受けてみる
私が購入した教材は「長岡の教科書」です。

- 作者: 長岡亮介
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2015/12/24
- メディア: 単行本
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「長岡の教科書」なのですが、とても面白い本でして、まるで予備校や高校の授業を受けているかのような感覚になります。テキストを副教材として、音声講義を聴きながら学習を進めていくのですが、公式の導き方や裏側の話をしっかりと説明してくれるのです。
35時間分の音声講義が収録されていて、3千円でお釣りが来る値段ですから、コストパフォーマンスも悪くありません。
現在の高校数学には、数学Cが存在しない
久しぶりに高校数学を復習していて、驚いたことがあるのですが、現在の学習指導要領では数学Cがないそうです。そのため「長岡の教科書」には数学Cがありません。
ただ、数学Cの廃止は不評だったらしく、2022年度に復活するみたいですが。
2022年度以降に導入される高校の次期学習指導要領で、現行の指導要領で廃止された選択科目の数学Cが復活する見通しとなった。
現在は数学3の対象になっている「複素数平面」などを数学Cに移行する方針。数学3は学習範囲が多く、高校から「十分な授業時間を確保できない」との声があがっていたという。
引用:「数学C」復活へ 次期学習指導要領で :日本経済新聞
数学は楽しいという事実に気づく
機械学習のために始めた数学ですが、今では純粋に数学の勉強が楽しみになりました。願わくば、高校時代の自分にこの楽しさを伝えたいくらいです。
公式ではなく本質を理解するようにしていたら、もっと数学のことを覚えていただろうなぁ。
さいごに
中学生で将棋のプロ棋士となり、若い柔軟な頭で快進撃を続けている藤井聡太四段ですが、藤井四段は「ソフト」を活用しているそうです。
ソフトの棋力はとても高く、最近はソフト発の戦法をプロ棋士が採用しているくらいです。
(注釈:余談ですが、アユム氏の将棋実況動画は面白くておすすめですよ)
ソフトであれば膨大な量の棋譜を学習して、そこから最適解を導くことができます。言うなれば、咲-Saki-の染谷まこですな。
正直なところ、機械学習が生んだ天才こそ藤井聡太四段であるといっても、過言ではない気がしてきました。数学の復習はほどほどで終えて、早く機械学習の深淵に触れてみたいかぎりです。
仕事が忙しくなかなか時間が取れないのですが、地道に頑張っていこうかと思います。