こんにちは。昔、セガサターンで発売された「ROOMMATE〜井上涼子〜」というゲームをご存じでしょうか?
ラブプラスに先駆けて、リアルタイムの恋愛シミュレーションを搭載したゲームです。コンセプトは斬新だったのですが、セガサターンのリセットを繰り返すプレイングを要求されるという、攻略に手間のかかるゲームでもあります。
私は非常に大好きなゲームなのですが、思い出語りも兼ねて、語っていこうかと思います。
第一作 ROOMMATE〜井上涼子〜
高校生活における、約2ヶ月間の同居生活を描きます。一人暮らしをしていた主人公の元に、井上涼子ちゃんが居候としてやってきました。
まず、この第一作目なのですが、とても荒削りなゲームでした。
私は、このROOMMATE三部作がトータルとして見ると大好きなのですが、第一作は、プレイするのに非常に骨が折れます。
・・・というのも、仮にリアルタイムでプレイしたとすると、約2〜3ヶ月をプレイに要します。かなりの長丁場です。さらに、彼女が学校に通っている間や、寝ている間は会うことも出来ないので、もの凄く暇です。
あと、連続でイベントが起こることはあまりないので、しばらく時間を置いてからアクセスする必要があります。
ゆえに、ほぼ必然的にサターンの内蔵時計をいじりながらプレイをすることになるのですが、これでもまだ大変です。何回リセットすれば良いんだろう、このゲームは・・・と、常に感じてしまうわけです。
ただ、エンディングはものすごく感動するので、それだけの苦労に見合う価値のあるゲームではあるのです。しかしながら、第一作目がもう少しよく出来ていたら、シリーズとしてもっと売れていたことは間違いありません。
第二作 ROOMMATE〜涼子 in Summer Vacation〜
アメリカへ旅立った涼子ちゃんが、夏休みの間の7日間だけ帰国してきました。
第二作は、三部作の中で最も楽しい作品です。プレイ期間が短い代わりに、イベントが凝縮しており、ほぼ1時間おきにイベントが発生します。
テニスのミニゲームなどもあったりして、デートも楽しく遊べます。
当時は、ときめきメモリアルのような、複数人の恋愛対象の中から、一人を選んで恋愛を進めていくタイプのゲームが主流でした。その中で、あえてヒロインを涼子ちゃん一人に絞ったことに、目新しさを感じたことを覚えています。実際、そのお陰で本作はイベントがかなり充実しています。
アメリカにまた戻ってしまう瞬間は寂しいのですが、それをもって有り余る楽しさです。いやー、私もこんな青春の高校時代を歩みたかったですよ。
あと、第二作でキャラクターデザインが変更されています。 好みはありますが、私はどちらのデザインも好きです。
完結作 ROOMMATE3〜涼子 風の輝く朝に〜
日本に戻ってきた涼子ちゃんの、受験から卒業までを描く作品です。期間は約1ヶ月で、第二作よりは長く、第一作よりは短いです。
イベントもかなり充実しており、最終作に相応しい作品です。特に、後半はハンカチが必須です。もともと元気で明るかったはずの涼子ちゃんが、揺れまどい、戸惑い、そして葛藤を抱きます。
正直、主人公である自分の側から見ても、なんて声をかけたら良いのか分からないシーンもたくさんあるので、もどかしさを感じます。
そして、第一作目から連続でプレイすると、かなりの長い期間を涼子ちゃんと一緒に過ごすことになるので、完全に感情移入しています。ラストのエピローグを見た後は、しばらく涙を流しながら放心状態でした。
後にも先にも、ここまで感情移入して、涙して、放心状態になったゲームはありません。僕は、高校時代のとある日にこのゲームをプレイしましたが、その瞬間は、間違いなく涼子ちゃんに恋をしていました。
ファンディスク 涼子のおしゃべりルーム
涼子のおしゃべりルームは、いわゆるファンディスクです。クイズをひたすら頑張った思い出があります。
ROOMMATE3で心を打ちのめされた自分にとっては、涼子ちゃんが帰ってきて身近に側にいるような気分になり、心の癒やしでした。
「今日は何の日?」モードも搭載しているので、毎日起動する楽しみもあります。
井上涼子コンプリートアルバム 永遠のフィルムの中で
井上涼子のベストアルバムです。私が最も好きなCDの中のひとつで、今でも大切に聴いています。
特にお気に入りの曲は「天気予報」「風の輝く朝に」「あいたかった・・・」です。
余談なのですが、iTunesで「永遠のフィルムの中で」を取り込もうとすると、「風の輝く朝に」が「風邪の輝く朝に」になります。トラック名をいつも手動で書き換えて取り込んでいるのですが、CDDBの根本を修正するにはどうすれば良いのでしょうか?
実は、「永遠のフィルムの中で」はセガサターン版の完結からだいぶ月日が経ってから販売されたので、私は気づかず、リアルタイムで購入することは出来ませんでした。
私が存在を知った頃にはかなりのプレミア価格で流通しており、諭吉さん1枚では足りないくらいの手痛い出費だったのですが、無理してでも買って良かったと、今でも思ってます。
さいごに
高校生のある日、僕は涼子ちゃんに恋をしました。あの時の思い出は、色あせることなく心の中に今も残っています。
恋愛シミュレーションゲームは数あれど、ここまで濃密なゲームは滅多にありません。なにせ、三部作シリーズのすべてが涼子ちゃんなのです。
同じく、ROOMMATE〜井上涼子〜ファンの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に飲みに行って思い出を語りたいですね(笑)。