AKBの総監督から学ぶリーダーシップ 高橋みなみのリーダー論

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高橋みなみの「リーダー論」は、AKBグループ総監督時代の実体験を元に綴った、リーダーシップに関する書籍です。「講談社AKB48新書」という、専用のレーベルから発売されていることが特徴的な一冊です。

リーダー論 (講談社AKB48新書)

リーダー論 (講談社AKB48新書)

アイドルという特殊性のある世界の中で、愚直にチームをまとめあげていくための過程や苦労、ノウハウなどが詰まった一冊でした。

本書は、アイドルの総監督としての取り組みが描かれていますが、何もアイドルの世界だけに限らず、普遍的なビジネスにも応用することができます。感想を書いていきます。

総監督の仕事とは何か?

総監督の役割は、本書に以下のように書かれています。

この本では、5つの項目について順を追ってお話して行こうと思っています。ざっくり言うと、こんな感じです

  1. メンバーのことを理解する
  2. ほぐして、つなぐ
  3. 導く
  4. 手本を示す
  5. 任せる

私が読んでいて最も感じたのは、アイドルグループの総監督に必要なのは「まとめる力」であり、実は一般的なビジネスシーンとそう変わらないということです。

リーダーは、メンバーのことを理解し、それぞれの特性を活かしながら、最高のライブを創り上げる必要があります。また、メンバー同士が喧嘩をしたら仲裁をしないといけないですし、悩んでいるメンバーがいれば、相談にのってあげる必要もあります。

考えてみれば、5つの項目は、全て一般的なビジネスリーダーにも必要ですよね?

カリスマとリーダーは違う

高橋みなみさんは、本書の中で私がリーダーになれたのは偶然であると述べています。

とびきりかわいいわけでも、とびきり歌がうまいわけでもない。

〜中略〜

そんな時に、たまたま空いていたリーダーという枠に自分の居場所を見出したのです。

高橋みなみさんは、前田敦子さんのように、もともとカリスマ的な人気を持っているわけではありませんでした。しかしながら、彼女はリーダーを立派にやり遂げることができたのです。

これは、ビジネスの世界でもスポーツの世界でも、同じことが言えると思います。プレイヤーとしての実力と、リーダーとしての実力は、それぞれ別の能力が必要なのです。

歌には歌のテクニックがありますし、ダンスにはダンスのテクニックがあります。もちろん、リーダーにはリーダーのテクニックが必要です。彼女は、不断の努力によってリーダーとしての力を手に入れたのです。

ベストヒットを連発するグループを、立派にまとめあげたわけですから、本当に凄いことだと思いますし、心の底からお疲れ様と言いたいです。

みんながエース

私が最も感銘を受けたのは、本書の以下の部分です。

エースにはいろんな形があります。

〜中略〜

グループの中で、自分の果たす役割を持っている、それぞれの形で一番の輝きを放っているなら、エースです。

AKB48は、総選挙が毎年のように開催されています。メンバー同士が比較されやすく、常に競争に晒されている組織です。センターになれるメンバーは、ほんの一握りに限られます。

しかしながら、それぞれが個々に輝きを放っていれば、エースになることは出来ます。私は、本書を読んでいて「世界に一つだけの花」の歌詞を思い浮かべました。「NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」ですよ!

「個々のメンバーをそれぞれの光で輝かせるのがリーダーだ!」

リーダーシップ発揮しようぜ!

本書は、アイドルという特殊な現場での総監督という経験から、リーダーシップという普遍的な技術を取り出し、エッセンスを詰め込んだ一冊です。最初から最後まで、終始ふむふむと頷きっぱなしの読書タイムでした。

ページ数こそ多くないものの、アイドル「高橋みなみ」の10年間がぎっしり詰まった、非常に内容の濃い本です。ぜひ、書店で見かけたら手にとってみてはいかがでしょうか?

リーダー論 (講談社AKB48新書)

リーダー論 (講談社AKB48新書)