都心と農家を結ぶ新ビジネスが農業を変える 〜旬八青果店・シェア畑〜

12/7のカンブリア宮殿を見たのですが、今回のカンブリア宮殿は激アツでした。

「おいしい農業 新勢力SP 今こそ農業は宝の山だ! 楽しくおいしい絶品アイデアで農業を変えろ」という、農業ビジネスのベンチャー企業を特集した回です。

www.tv-tokyo.co.jp

今回登場したのは、都内を中心に旬八青果店を経営するアグリゲート代表「左今克憲」氏と、シェア農園を経営するアグリメディア代表「諸藤貴志」氏です。

感銘を受けたので、所感を綴っていきます。

規格外商品を扱う旬八青果店

旬八青果店は、都内に複数店舗を構える八百屋です。

http://shunpachi.jp/

農協には出荷できない規格外商品(例:曲がりすぎたキュウリ、小さすぎる安納芋)や、普段なら捨てられてしまうような野菜(例:ブロッコリーの葉)を、店頭で並べていることが特徴です。

規格外商品であったとしても、生産過程は他の野菜と同じです。大きさや形に問題があるだけで、味に問題はありません。旬八青果店は、そこに目を付けました。

規格外商品は安く入荷することが出来るため、安く販売することが出来ます。さらに、農家も通常なら出荷できない野菜や果物がお金に変わるため、収入アップに繋がります。

さらに、農家と青果店を直接結んでいるため、産地直送の知識やノウハウが手に入ります。それを接客に活かすことで、消費者は安心して野菜を選び、購入することができるのです。

安くて美味しい野菜が欲しい都会の消費者と、収入を増やしたい田舎の農家をマッチングさせた店舗が、旬八青果店というお店なのです。

荒れはてた農地を蘇らせたシェア畑

シェア畑は、一つの農地をシェアすることで、みんなで耕して野菜を育てていくサービスです。都内近郊の農地に、自分だけの畑を持つことが出来ます。

www.sharebatake.com

普段は都心で暮らしている方にとって、農業は最も遠い存在であると言えます。しかし、「子供にもっと自然に触れてほしい」そう思う親はたくさんいると思います。

シェア畑は、気軽に農業を体験することが出来るサービスなのです。

農家としても、手の行き届かない農地を貸し出すことで、収入アップに繋がります。荒れはてた農地が、みんなの力で耕す農地に早変わりなのです。

農業のイマを知るということ

アグリゲートの左今氏と、アグリメディアの諸藤氏に共通していることは、農家の現状を肌で感じたということです。

左今氏は、バイクで全国を横断している過程で、様々な農家に出会いしました。「農業は儲からないから、息子に農業は継がせたくない」私は、この一言が起業を決断するきっかけだったのだろうと推測しています。

一方の諸藤氏も、不動産業として全国の物件を駆け巡る中で、様々な農家に遭遇しました。全国には、耕すこともされずに荒れはてている農地がたくさんあります。「これを有効活用することはできないか?」諸藤氏はそう考えたそうです。

共通している事は、農家のイマを知ったという事実です。「苦しんでいる農家を救うことはできないか?」アプローチは違えど、考えていることは同じでした。

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さあ、外へと飛び出そう

インターネットや通信インフラが整備された現代では、ネットや電話を使った営業や、顧客獲得が盛んです。しかし、今までは「営業は足で稼ぐ」時代でした。

ベストセラーとなった「キリンビール高知支店の奇跡」でも、足で稼いだことによる復活劇が描かれています。

私が今回のカンブリア宮殿を見て感じたことは、今は「アイデアを足で探す時代である」ということです。

アイデアというものは、家に閉じこもっているままだと、なかなか思いつくものではありません。新しい発見や、知見、刺激を受けることで、突如ひらめくものです。

つまり、内に閉じこもらず、外へ飛び出していく必要があるのです。

アイデアを実現する勇気

アイデアをひらめいたとしても、形にしなければ意味がありません。

アグリゲートの左今氏と、アグリメディアの諸藤氏に共通していることは、アイデアを実行する勇気があったということです。

地方再生に農業革命、どれも聞こえの良い言葉であることは間違いありません。しかし、聞こえの良い言葉であればあるほど、実現することは難しいのです。

彼らは、ただ農家を救うだけではなく、そこにビジネスとしての継続性を保つために、儲かる仕組みも考え出しました。

もちろん、左今氏も諸藤氏も優秀なビジネスマンであることは、言うまでもありません。

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さいごに

今回の事例から、学べることはたくさんありました。

  • テーマが壮大であるほど、需要は大きい
  • 歴史の長い産業ほど、革新を起こす余地がある
  • 家に閉じこもらずに、外へ出ることで見えてくるモノがある
  • ビジネスを成功させるためには、一歩を踏み出す勇気が必要だ

私は、今回のカンブリア宮殿を見て「歴史の長い産業を変えていくのは、勇気のある若者である」と思いました。古い産業であるほど、革新する余地があるのは間違いありません。

農業は高齢化が進んでいき、まもなく世代交代の時代を迎えます。世代交代によって、新たな芽吹きの時代を迎えるのです。まだまだ可能性のある農業に、目が離せなくなりましたね!